アングルタイトル

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 秋田県北部地域は、かつて全国有数の森林資源と鉱山資源に恵まれ、これまで素材依存型の集積地として発展してまいりました。しかし、近年は経済や産業構造の急速な変化と技術革新がめざましく、企業にあっては即応できる人材の確保と育成が急務であり、今後ますます創造的技術開発が求められる時代でもあります。
 秋田県北部テクノプラザは、秋田県におけるテクノポリス構想の波及効果を全県に広げる目的として打ち出されたテクノサテライト構想を基調として、平成8年に県北18市町村の製造業関連企業・公的研究機関・関係公共団体等300を超える会員加入の賛同を得て誕生し、米代川流域を拠点とした広域圏での産業の活性化、とりわけ工業の発展を目指した事業を推進してまいりました。
 これまで、情報提供、人材育成のための研修会、産学連携活性化セミナー、異業種交流会として定着しているナイトセッションなどを開催しておりますが、景気低迷が長期化し、先行きが見えない状態の現在、各社がそれぞれ模索していることを、何とかお手伝いできるように、テクノプラザとしてもがんばっていかなければならないと思っております。
 通常のものをやっていては生き残れないと思われるいま、新しいアイデアを産み出すヒントをつかめるかもしれないというような気持ちで、セミナーや勉強会に積極的に参加していただきたいと思います。
 また、今後は環境負荷に配慮した企業としてその対策が求められ、従来の消費経済型システムから循環型システムへと移行改革をしなければなりません。企業にとって「存続」が最も重要な課題であり、「環境」がキーワードです。これからは、お一人お一人の意識改革が尚一層必要であると考えます。
 長引く経済不況から退会する会員が増加傾向にありますことは甚だ残念でございますが、少しでも会員のニーズに応えられるように内容の充実を図る努力をしてまいりたいと思います。

秋田県北部テクノプラザ
会長 虻川東雄