ビジネスレーダー

中小企業の景況が低迷する中で、新分野進出、新商品開発、ネットワークの活用などによって、
積極的な経営展開を図り市場から評価を得ている企業を紹介します。

今、スタートしたばかりの
AUTOマジッククリニック!

有限会社 松本自動車
秋田県大曲市戸蒔字谷地中10−1
TEL 0187-63-6556
FAX 0187-63-6684

営業スタッフ 松本 研


 自動車整備業を始めて30年になる。工場及び機械も老朽化したことに加え、道路が整備され交通量や車の増加など、自社を取り巻く環境が大きく変化を見せている今日、将来を見透かして社屋・工場の移転新築、機械の新増設を行い、新規創業とも言える松本自動車がスタートした。
 新工場は国道13号線の大曲バイパスから千畑町寄り200メートル位に位置し、近辺にデパートたかやなぎ、洋服のマスカット、イエローハット等が進出し、労働者や集客力が急激に高まり、極めて立地条件に恵まれている。
 業の主力は車両の整備・修理の他車検で全体の90%を占め、次いで新車・中古車の販売となっている。
 社員は、広々とした敷地に新しい工場、機械も新設されこれまでとはうって変わる恵まれた環境下で活き活きとして働いている。そして何と言っても素晴らしいことは、社長に代わって全権の指揮をとる後継者がいることです。
 後継者で営業スタッフの松本さんが第1に考えたことは、お客さんに対して車両整備の料金設定をしっかりと説明し納得してもらうこと。次いでお客さんが自由に工場内に入り、自分の修理・整備中の車を見れるようにしたこと。このようなサービスは技術面以上にお客さんから信頼され、そして固定客アップに繋がる大きな要素と捉えていることである。とくに民間車検においては、ガソリンスタンドなどでも引き受けるなど競争が激しい業界において、いかに新規な、そして固定客(リピーターを含む)をつかみ、顧客増加に繋げていくかにかかっていると判断している。
 また、車両(中古含む)販売については、在庫を抱えることにもなりあくまでも付帯業として捉え主力化はせず、あくまでも車両整備を主体として営業して行く方針である。今後においても新しい設備の導入は必要であるが無理はできない。社員教育も大切である。今スタートしたばかりでやるべきことは沢山ある。厳しい業界において如何に生きのびていくか大変であるが、地元に密着し、顧客から信頼され、愛される松本自動車になるよう、社員共々頑張って行きたい方針であるとのこと。
 発展を期待したい。


最新設備が職人技を生かす!
阿部自動車ボデー工場
秋田市川元山下町1-28
TEL 018-823-8326
FAX 018-823-8327

代表取締役 伊藤 広美


 我々が最も日常的に接しているテクノロジーの塊、そのひとつが自動車ではないだろうか。経済は停滞、しかしテクノロジーは進化する一方だ。各社の生き残りをかけた開発競争は、走行性、安全性、環境面等において次々に新技術を生み出して行く。消費者にやさしい技術は、反面、技術者にとって困難な対応を迫る事になる。
 (有)阿部自動車ボデー工場は昭和37年に創業。以来確かな技術で地域顧客に支持されてきた運輸局長指定民間車検工場だ。当社の誇りは熟練した技術者であり、またそれを育成する環境である。新技術に対しても積極的に技術修得に努め、あらゆる車種の整備・修理に対応できる体制を維持している。

 そんな当社が最新型の塗装ブースと、修正機を導入した。それぞれが数百万円の高価な設備であり、ましてこの不景気だ。周囲からは「時期が悪い」と反対の声もあったようだが、あえて社長は導入を決断した。自動車技術ははどんどん精密に、高度になって行く。いくら腕に自信があっても、それをより生かせる道具がなければ、技術者に申し訳がないと伊藤社長は考えた。コンピューター制御の塗装ブースや、車体のゆがみをミリ単位で修正できる修正機によって、職人技を数値で裏付ける事ができ、顧客の信頼をさらに厚くする事ができるのだ。
 最近はテレビCM等で、車修理のチェーン店が“速さと安さ”をアピールしている。技術に自信があるとはいえ価格競争は無視できない、特に板金修理は費用が分かりにくいイメージがあるので、明確に価格設定することで顧客の不安をなくし、信頼感を高めている。

 先代社長から教えられた唯一の事、それは「お客様は神様だ」という言葉。言い古された言葉かもしれないが、先端技術とお客様を結ぶ仕事をするうえで、けっして変わる事のない教えに違いない。愛車の総合ドクターとして、確かな技術に裏付けられた信頼は、厳しい時代にも揺らぐ事はない。