最近、吹奏楽をテーマにしたTV番組や映画が人気となっている。吹奏楽といえば、小中高校での部活動をイメージされる方も多いと思うが、近年、社会人吹奏楽団も増加しており、その人気はますます高まっている反面、演奏する曲の選曲など指導者にとって様々な苦労が絶えない状況でもある。そこで代表である小林さんは、長年積み重ねた経験を活かそうと、鹿角市に吹奏楽用レンタル楽譜を扱う「有限会社ムジカ・フローラ」を平成15年12月に設立した。
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そもそも小林さんは、花輪高校や秋田南高校で吹奏楽部の指揮・指導を行っており、吹奏楽の甲子園ともいえる、東京都・普門館で開催される『全日本吹奏楽コンクール』に通算15回出場し、全日本吹奏楽連盟より『永年出場表彰』を受けており、キャリアと指導能力は全国トップレベルである。
このように、これまで様々な経験を積んできた小林さんは、「コンクールで演奏する曲は、上位を狙いたい思いから高度な演奏技術はもとより、豊かな表現力を必要とする曲が選曲されやすい」という。豊かな表現力を引き出すためには指導も当然のことながら、実績に裏打ちされた確かな経験が求められる。
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当社の扱う楽譜は小林さん自ら編曲した作品がメインとなっており、演奏者のみならず指導者のニーズをしっかりと捉えているものと言えよう。
また、当社のホームページ上で取り扱う曲の一部分を試聴可能とし、製本されたカタログにも試聴用CD-ROMを添付しているが、編曲された曲を直に聴いて欲しいという思いと吹奏楽の楽しさ、音楽の素晴らしさを体験して欲しいとの思いから、『ノーザン・ウインドアンサンブル』を結成し、本年4月には盛岡でコンサートを開催した。もちろん編曲・指揮は小林さんも行い、今後も毎年春に開催される予定とのこと。「今後は、コンクール出場にとらわれない、演奏することが楽しいと感じられる曲も増やしていきたいですね。」と熱い眼差しで語る小林さん。
秋田の地から全国に音楽の花の種を提供するムジカ・フローラ。近い将来、吹奏楽の世界に多くの花を咲かせることになるだろう。 |