経営探訪 株式会社トレンタフードサービス
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株式会社トレンタフードサービス 株式会社トレンタフードサービス
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原点はお客様の視線
 「その商品が好きでなければ商売はできない」、「自分が美味しいと思えなければ売れない」。柏原社長の経営方針の原点である。“安価”はもはや当たり前であり、“安価”であっていかに高品質を保つか、そしてそれだけでなく、お客様が本当に「美味しい」と思ってくれるか、が肝要なのだという。
 「もともと飲食店経営を目指しておりました。他の販売業は、在庫抱えの不安がありましたのであまり食指が動かなかったですね。当時のトレンドであり、秋田にあまり馴染みのなかった『茹であげスパゲッティ』に注目しました」。ここから柏原社長の挑戦が始まったのである。
味の追求
株式会社トレンタフードサービス  手始めに東京都内の有名店で修行を行い、茹であげパスタの本物の味を習得した。「まずは舌の肥えた都会のお客様が『美味しい』と感じる味を体で覚えたかったのです。その味を基準に秋田で通用する味にアレンジしていこうと、さらに秋田で通用する価格で提供しなければならないと思っていました」。
 修行後、1998年12月、横手市に、店舗面積30坪(座席数30席)で、第1号店をスタートさせるに至った。
トレンタ!、トレンタ!
株式会社トレンタフードサービス  この1号店の面積と座席数に由来し、店の名前をトレンタ(イタリア語で30という意味)としたそうだ。
 「30という数字には縁もあるし、これからもこだわっていきたいです。とりあえずの目標は、県内外に30店舗を達成したいですね。将来的には300店舗という夢がありますが、まずは一歩一歩ですね」と柏原社長。「夢は全国制覇ですか?」との問いに、「まずは東北制覇ですね」と照れた口調ながら間髪入れずに答えたところが印象的であった。
 現在県内に5店舗、県外に3店舗とその店舗数は順調に推移しているが、店舗数拡大の戦略の柱の一つに「郊外型店舗」がある。ファミリーを意識した内装空間、充分な駐車スペース、柏原社長が当初描いた成功イメージが、「笑顔いっぱいの家族」であったのであろう。そのイメージを達成するための郊外店舗戦略は、特に郊外型スーパーマーケットの戦略を参考にしたわけではなく、「結果としてそうなった」のだそうだ。
 その間、次なる挑戦として、「提供するメニューのお値打ち感を高める」命題を自らに課し、その実現に尽力してきた。「お客様には、できる限り安く提供したい。しかも、食材の品質を落とさずに、です」。県内の野菜生産農家との契約や他県の野菜市場の買参権を取得するなど、高品質を保ちながら製造コストをできる限り削る努力をし続けている。「やはりお客様に喜んでいただくこと、そのためにできることは何でもやります。社員教育もしかりです。この店がお客様にとって心地の良い空間であるために、歓迎と感謝の気持ちをしっかり伝えて欲しいので、少々厳しくなるときもあるかも知れません。私自身、店が忙しいときは、キッチンに立って大声で『ありがとうございました』って叫んでますよ」。
株式会社トレンタフードサービス 株式会社トレンタフードサービス
新たな事業展開、そしてあくなき挑戦
株式会社トレンタフードサービス  どんな質問をしても穏やかに、そして謙虚にお話しをされる柏原社長であるが、その眼差しの奥には経営者としての確固たる信念や自信が伺えた。「県内の企業人には、もっともっと攻めろと言いたいですね。それがどんな事業であっても、社会に役立つ事業、喜ばれる事業との信念をもって突き進んで欲しいと思います」。
 この春から(株)トレンタフードサービスは、全国展開の足がかりとして、フランチャイズ加盟店の募集を始めた。目指せ全国制覇。柏原社長の挑戦はまだまだ続く。
 トレンタで提供されるメニューの食材の一部は県内産のものを使用しており、県外店舗を始めとして、新たに建設する店舗にはすべて秋田杉を用いるなど「秋田発」にこだわっていきたいという。今後のフランチャイズ戦略により、ますます発展が期待できる(株)トレンタフードサービスに「秋田発」であることをどんどんアピールしていただきたいものだ。
CORPORATION DATA
株式会社トレンタフードサービス
代表取締役社長 柏原 樹人
<本社>
〒014-0032 大仙市東川字屋敷後189-2
TEL:0187-66-3231
FAX:0187-66-3235