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秋田みそを全国の皆様へ まるごと秋田みそ研究会

 まるごと秋田みそ研究会は、美味しくてかつ安全安心な秋田みそを全国へ向けて販売しようという目的のため、平成18年6月に設立した研究会です。

 会員は、秋田県味噌醤油工業協同組合に加入して味噌の製造・販売を行っている11社と、秋田産の原料の取り扱いを担当するJA全農秋田。さらに秋田県総合食品研究所、秋田県味噌醤油工業協同組合、秋田今野商店がバックアップする体制をとっています。

 研究会発足のきっかけは、総合食品研究所で開発した新しい味噌用麹菌AOK139。味噌に機能性を付加できたら!という発想の元、発ガン性と関係が深いといわれている抗変異原性が従来菌より強い麹菌を、秋田今野商店と共同で研究し開発に成功しました。この麹菌AOK139を使用すると、抗変異原性活性が対照より高い味噌ができました。活性の高さの秘密は、強い脂肪分解力であることがわかっています。

まるごと秋田みそ研究会

まるごと秋田みそ研究会  会長(原田醸造店  代表)原田 長勝

まるごと秋田みそ研究会 会長
(原田醸造店 代表)

原田 長勝

 また、全国でも有数の生産量を誇る秋田の大豆。おいしい水と空気、そしてあきたこまちを産み育てた同じ大地が作り出す地元の大豆リュウホウを用いることで、安心安全な味噌が期待できます。それに新麹菌AOK139で作った米麹を組み合わせて仕込むと、香りや味の面ではもちろん、なめらかさが気持ちの良い味噌に仕上がることがわかりました。

 それだけではありません。実は秋田県では、味噌に必要な微生物「酵母」と「乳酸菌」も独自に開発し、実用化しています。「秋田香酵母ゆらら」や「乳酸菌AL-1」という名前を目にしたことがある方も少なくないはずです。

 以上の技術を現場で活かして全国展開を考えている当研究会は、今後販売戦術を共同で研究し、来年春に新製品の販売を成功させる予定です。

 今まで地産地消中心だった県内味噌業界。「美味しい秋田みそ」の名前を全国へアピールするチャンスを、絶対にものにしたい!まるごと秋田みそ研究会は、強く決意しています。