タイトル-特集
まちづくりに関する住民意識調査
 今号の特集では、県商工業振興課商業貿易室が実施した「まちづくりに関する住民意識調査」をご紹介いたします。県民の皆さまの普段の買い物状況、中心市街地や大型店に対する考えを窺い知ることができます。取組の参考にご覧ください。
【調査方法】
調査目的/ 県民の買い物の状況や商店街・大型店等に対する考え等を把握し、今後の商業振興等のまちづくり施策をすすめていくうえでの基礎資料とするものである。
調査対象/ 秋田県内居住の20歳以上男女個人
対象数/ 2,500人
調査方法/ 郵送法(督促1回)
調査期間/ 平成18年7月27日(木)〜平成18年8月12日(土)
回収結果/ 調査票回収数:1,342人(回収率:53.7%)
有効回答数:1,338人(有効回答率:53.5%)
1 食料品や日用品購入で利用する店について
(1)食料品や日用品購入で利用する店
 食料品や日用品購入で利用するお店について聞いたところ、「商店街の中やその近辺にある大型店」が最も多く54.9%と半数を超えている。「郊外にある大型店」は24.4%、「商店街などにある中小の商店」は16.7%となっている。
(1)食料品や日用品購入で利用する店
(2)利用頻度
 そのお店をどのくらい利用しているか聞いたところ、「週に2〜3回程度利用している」が最も多く52.5%、「週に1回程度利用している」は23.7%、「ほぼ毎日利用している」は21.7%となっている。
(3)利用理由
 そのお店を利用している理由について聞いたところ、「商品の品揃えが豊富だから」(58.5%)が6割弱と最も多く、次に「買い物が一度で済むから」(50.1%)、「家(職場)から近いから」(49.4%)が5割前後で続いている。(複数回答)
 また、その中で特に一つだけあげてもらったところ、「家(職場)から近いから」(25.5%)が最も多く4人に1人があげている。ついで、「商品の品揃えが豊富だから」(18.3%)、「買い物が一度で済むから」(13.4%)、「商品の値段が安いから」(10.5%)が1割台で続いている。
(4)5〜6年前の利用店舗
 5〜6年前によく利用していたお店も現在と同じかどうか聞いたところ、「現在と同じ店を利用していた」(62.9%)は6割を超えている。「現在と違い商店街の中小の商店を利用していた」は10.5%、「現在と違い商店街の中やその近辺にある大型店を利用していた」は15.2%、「現在と違い郊外の大型店を利用していた」は5.4%となっている。
2 電化製品や家具等購入で利用する店について
(1)電化製品や家具等購入で利用する店
 電化製品、家具類、書籍、衣類、くつなどを買う場合、どのようなお店を利用することが多いか聞いたところ、「商店街の中やその近辺にある大型店」(42.2%)と「郊外にある大型店」(40.0%)が4割台でほぼ同率となっている。また約1割の人が「商店街などにある中小の商店」(11.7%)を利用すると答えている。
(1)電化製品や家具等購入で利用する店
(2)利用理由
 そのお店を利用する理由を聞いたところ、「商品の品揃えが豊富だから」が64.2%で最も多く、次いで「商品の値段が安いから」(46.0%)、「無料の駐車場があるから」(39.2%)となっている。(複数回答)
 また、その中で特に一つだけあげてもらったところ、「商品の品揃えが豊富だから」が最も多く34.5%、次いで「商品の値段が安いから」が15.7%となっている。それ以外の理由は、それぞれ1割に満たない。
(3)5〜6年前の利用店舗
 5〜6年前によく利用していたお店も現在と同じかどうか聞いたところ、「現在と同じ店を利用していた」が64.9%で最も多い。『現在とは違う店を利用(計)』していた人(29.8%)は、約3割となっている。
3 買い物時の移動手段について
(1)買い物時の移動手段
 よく買い物をするお店には、主に何で行っているか聞いたところ、「車(同乗も含む)」(80.9%)が8割を占めている。次いで「自転車」(8.6%)、「徒歩」(5.8%)が大きく離れ1割台で続いている。
(2) 車を利用しない理由
 車を利用していない人に、利用しない理由を聞いたところ、「自分が車を運転しないから」が最も多く36.6%、「店が近くて車を使うまでもないから」が32.9%、「車がないから」が15.0%、「ほかの方法のほうが便利だから」が2.0%となっている。
4 地域の中心部について
 「中心部」とは、古くからの商店街やいろいろな公共施設、主要な鉄道駅やバスターミナルなどがあり、その地域で昔から中心的な役割を担ってきた場所を言うものとする。
(1)中心部に行く頻度
 中心部にどの程度行っているか聞いたところ、『週に1回以上(計)』行くという人(48.5%)が半数近くとなっている。また「月に1〜2回程度」は21.2%、「2〜3ヶ月に1回程度」は6.7%、一方、「ほとんど行かない」という人は17.7%となっている。
(2)中心部に行く目的
 中心部に行くと答えた人に、その目的を聞いたところ、「買い物」が最も多く61.7%、次いで「金融機関の利用」40.1%、「病院や福祉施設などの利用・面会」28.3%、「飲食」22.5%となっている。(複数回答)
 また、その中で特に一つだけあげてもらったところ、「買い物」をあげた人が最も多く37.7%となっている。次いで、「金融機関の利用」(14.5%)、「病院や福祉施設などの利用・面会」(10.3%)が大きく離れ1割台で続いている。
(3)中心部の商店街の店について不満に思うこと
 中心部の商店街のお店について不満に思っていること(または中心部の商店街のお店を利用しない理由)を聞いたところ、「商品の品揃えがよくない」(30.0%)、「無料の駐車場がない」(29.7%)が多く3割となっている。次いで「商品の値段が高い」(26.3%)、「出し入れしやすい駐車場がない」(25.8%)、「買い物が一度で済まない」(25.0%)が続いている。「特に不満はない(理由はない)」は12.6%となっている。(複数回答)
 また、その中で特に一つだけあげてもらったところ、「無料の駐車場がない」(15.9%)が最も多く、次いで「商品の品揃えがよくない」(10.4%)が続いている。「特に不満はない(理由はない)」は12.6%となっている。
(4)中心部が果たしている役割
 地域の中心部が果たしている役割(担って欲しい役割)について聞いたところ、「まとまったサービスを提供する役割」(55.2%)、「商業の中心地としての役割」(50.6%)が半数を超えている。(複数回答)
 また、その中で特に一つだけあげてもらったところ、「まとまったサービスを提供する役割」(25.0%)、「商業の中心地としての役割」(21.7%)が2割以上となっている。
(4)中心部が果たしている役割
(5)中心部に行く機会を増やすために必要なもの
 中心部にどのようなものがあればもっと中心部に行くと思うか聞いたところ、「無料の駐車場」(37.9%)、「大型ショッピングセンター」(37.4%)がほぼ同率で上位にあげられている。次いで「個性的なレストランやカフェ」(28.0%)となっている。(複数回答)
 また、その中で特に一つだけあげてもらったところ、「大型ショッピングセンター」(20.9%)、「無料の駐車場」(17.6%)が上位となっている。次いで「ファッションや雑貨などの専門店」(5.2%)、「映画館、パチンコ店などの娯楽施設」(5.2%)が続いているが、1割に満たない。
(5)中心部に行く機会を増やすために必要なもの
5 郊外型の大型店について
 「郊外型の大型店」とは、広い駐車場のある規模の大きいショッピングセンターや専門店などで、中心部からやや離れた郊外の幹線道路沿いなどにある店舗を言うものとする。
(1)新たな大型店ができることに対する意識
 住んでいるところに近い場所に、新たな大型店ができることをどう思うか聞いたところ、『歓迎する(計)』という人は68.4%となり、3人に2人が新たな大型店が住まいの近い場所にできることを歓迎している。一方、『不要である(計)』という人は、17.6%となっている。
(1)新たな大型店ができることに対する意識
(2)大型店がもたらす影響
 住んでいるところに近い場所に、新たに大型店ができることになった場合、どんな影響(変化)があると思うか聞いたところ、「買い物できる店が増え、便利になる」(54.9%)をあげる人が半数を超え最も多くなっている。次いで「地元の人の働き場所が増える」が47.7%で続き、上位の項目はプラスの影響(変化)となっている。一方、マイナスの影響(変化)である「交通渋滞や交通安全上の問題がおきる」(43.3%)、「地域の中心部のにぎわいが失われる」(36.8%)、「防犯や青少年の非行の問題がおきる」(31.6%)をあげる人も3割を超えている。(複数回答)
 また、その中で特に一つだけあげてもらったところ、「買い物できる店が増え、便利になる」が23.4%と、プラスの影響(変化)が最も多くなっている。次いで、「地域の中心部のにぎわいが失われる」(16.6%)、「交通渋滞や交通安全上の問題がおきる」(14.0%)とマイナスの影響(変化)が続いている。
(2)大型店がもたらす影響
(3)新たな大型店への規制の必要性
 新たな大型店ができるときに、何らかの規制が必要と思うかどうかを聞いたところ、『必要である(計)』(63.3%)という人は6割以上となっている。一方、『不要である(計)』(12.3%)という人は1割台となっている。
(3)新たな大型店への規制の必要性
(4)必要な規制内容
 新たな大型店ができるときに、「規制は必要である」または「どちらかといえば規制は必要である」と答えた人に、具体的にどのようなことをするべきか聞いたところ、「周辺の生活環境への影響を緩和する」(76.9%)が8割近くで最も多くなっている。次いで、「地元商業者との話し合いを求める」(50.5%)、「地域住民との話し合いを求める」(49.7%)が5割前後で続いている。(複数回答)
 また、その中で特に一つだけあげてもらったところ、「周辺の生活環境への影響を緩和する」(49.2%)が最も多く約半数となっている。「地元商業者との話し合いを求める」(15.0%)、「出店場所を制限する」(11.8%)、「地域住民との話し合いを求める」(11.6%)は1割台である。
(4)必要な規制内容
(5)規制を不要と思う理由
 新たな大型店ができるときに「どちらかといえば規制は不要である」または「規制は不要である」と答えた人に、その理由を聞いたところ、「大型店ができると便利になるから」(69.1%)が最も多く約7割となっている。次いで「大型店が自主的に対応すべきだから」(41.8%)、「特に問題はおきないと思うから」(29.7%)、「周辺の商業者保護の必要はないから」(12.7%)となっている。(複数回答)
 また、その中で特に一つだけあげてもらったところ、半数の人が「大型店ができると便利になるから」(50.3%)と回答している。「大型店が自主的に対応すべきだから」は21.2%、「特に問題はおきないと思うから」は13.3%、「周辺の商業者保護の必要はないから」は2.4%となっている。
6 今後のまちづくりについて
(1)今後のまちづくりについての考え方
 今後の地域のまちづくり(にぎわいづくり)についてどう考えるか聞いたところ、「中心部のにぎわいを取りもどすべき」(46.6%)は約半数を占めている。一方、「郊外をもっと開発し発展させるべき」(11.4%)は1割台となっている。「どちらかに決めて賑わいをつくるべき」は17.9%、「今のままでよい」は8.6%となっている。
(1)今後のまちづくりについての考え方
(2)まちづくりの取り組みへの参加・協力意向
 地域のまちづくりの議論や取り組みに関わっていこうと思うかどうか聞いたところ、「積極的に参加・協力していく」(4.9%)と「可能なものがあれば参加・協力していく」(58.7%)を合わせた『参加・協力をしていく意向あり(計)』(63.6%)は6割以上となっている。一方、『参加や協力する意向はなし(計)』(12.6%)は1割台である。
詳細・お問い合わせ先
秋田県商工業振興課商業貿易室
〒010-8570 秋田市山王四丁目1-1
TEL.018-860-2245 FAX.018-860-3887 Email com-tra@pref.akita.lg.jp

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