タイトル-ITコラム
無線LANの活用と対応 〜安全に利用しましょう〜
無線LANの現状

 日本国内において無線LANは1995年あたりから製品対応されてきました。今般ブロードバンド環境が家庭にも普及し、公共でも公衆無線LANサービスの充実など、私たちをとりまく環境で無線LAN市場がかなりの広がりをみせています。2005年春から2006年春までの1年間の量販店実績で40〜50億円の販売実績があり、今後も増加する傾向にあるようです。
 新規でノートパソコンを購入する際にも標準で無線LANが装備されているものも少なくありません。家庭では配線の煩わしさから開放され、外出先や出張先でもインターネットを簡単に利用できるようになっています。

現在無線LANの主流となっているIEEE802.11規格

周波数帯速度(bps)
IEEE802.112.4〜2.5GHz /
赤外線
1M、2M1997年〜
IEEE802.11b2.4〜2.5GHz1M、2M、5.5M、11M1999年〜
IEEE802.11a5.15〜5.35GHz6M、9M、12M、18M、24M、36M、48M、54M1999年〜
IEEE802.11g2.4〜2.5GHz6M、9M、12M、18M、24M、36M、48M、54M2003年〜
IEEE802.11j4.9〜5.0GHz /
5.25〜5.35GHz
〜54M2004年〜
IEEE802.11n2.4GHz / 5GHz100M〜2007年〜
無線LANの利用に際して

 無線LAN利用に際して注意しなければならないのがセキュリティです。有線LANと違いケーブル接続がいらない分、物理的環境が簡単に整ってしまいます。最近の無線LAN機器(パソコン、アクセスポイントなど)は個人でも容易に導入・設定でき標準設定のままでも十分に無線LAN環境を構築できます。しかし、容易に環境構築できる反面、セキュリティを意識しない無線LAN環境では不正アクセスがされやすい環境ができてしまいます。実際、無線LAN使用にあたり、アクセスポイントへの接続設定時に自分では想定していない無線LANの接続先が検出されることも少なくありません。
 無線LANの使用には、不正アクセスや通信情報の傍受などセキュリティに対する意識を持つことが必要と思われます。

 無線LAN環境におけるセキュリティ対策として、“アクセス制御”と“データの暗号化”があり、家庭では「SSID」「MACアドレスフィルタリング」「ANY接続拒否機能」「WEP(Wired Equivalent Privacy) による暗号化」など、法人ではさらに「認証(RADIUS)サーバーによるユーザー認証」「不正アクセス監視ツール」などを利用することをお勧めいたします。

 IEEE802.11nの登場により従来無線LANの弱点であった通信速度も改善されてきています。上記のことをふまえ、無線LAN本来のメリットである「移動中でも利用できる」、「配線設備の煩わしさからの開放」などを安心して利用してみるのも良いのではないでしょうか。

参考)秋田県内の公衆無線提供MAP
http://www.pref.akita.lg.jp/www/contents/
1138266537283/files/musenLAN.pdf
(美の国あきたネット 秋田県公式WEBサイトより)