タイトル-ビジネスレーダー
高齢者の健康維持のためのスポーツサロン「身体機能回復と維持のために」代表取締役 菊池令子
株式会社リハタイム秋田
〒010-0041
秋田市広面字堤敷58-4
TEL・FAX018-853-7650
 
 平成19年5月1日、高齢者の介護予防を目的としたスポーツサロン「リハタイム秋田」オープンした。
 この株式会社リハタイム秋田という会社は、代表取締役の菊池令子さんと息子の雄輔さん親子が設立した会社。雄輔さんはこの会社を設立するため、当あきた企業活性化センターで開設している「創業準備支援室」に入居し創業に係る勉強した後、この3月に卒業。
 このリハタイム秋田は、高齢者が心身ともに健康で質の高い生活を送る手助けのため、筋力トレーニングや頭脳老化防止のためのドリルなどを取り入れ、高齢者の方々が自ら意欲を持ち、楽しみながら確実に力をつけることができる健康増進のトレーニング環境を提供し、更に、運動だけではなく休憩を取りながら互いに交流を深めることが出来る情報交換の場所も提供している。
 社長の菊池さんが事業を起こそうとしたのは、母親が転倒による骨折をしたことに端を発している。手術をすれば元通りになるものと思っていたものの、入院・手術後3週間経っても寝たきり状態が続いたため、歩行機能回復のための訓練を病院側に希望したところ「歩けるようにはならない」と言われ、ひどくショックを受けた。さらにその状態で退院を宣告され、病院の対応に不信感を抱いたそうだ。そんな時、同様の骨折をした東京在住の99歳の女性が手術の翌日からのリハビリが功を奏し1カ月で階段の昇り降りもできるようになった新聞記事を読み、あまりの違いに秋田の医療・介護に疑問を持ったことがそもそもの始まりだったそうだ。
 母親は、その後入院したリハビリセンターの主治医に「歩けるようになる」、「ボケも一過性のものだからよくなる」と言われ訓練をした結果、杖を持って歩けるようにまで回復したそうだ。
 怪我や病気による障害を持った高齢者がその身体機能を回復させるには、若い人と違い長期間掛かるのが通常だが、専門のリハビリ病院へ入院するにも需要が多くなかなか入院できない上に、入院しても医療法の改正により昨年4月から日数に制限が設けられたため、十分に機能を回復できるまでのリハビリを行う事が難しい状況がある。また、退院後は家に閉じこもりがちとなり、回復してきた機能が衰えてしまうことも多いという。
 菊池さんは、自らの経験から、高齢化が進んでいる現在、怪我や病気による障害を持った高齢者が寝たきりとならないためのサポートも重要な問題だと考え、「何とかしてあげたい」、「何かしなければいけない」という気持ちから今回の創業を決意したという。
リハタイム秋田の「リハ」はリハーサル(元の体に戻る)、「タイム」はその時間・場所の提供を意味し、「秋田」から新しい福祉のサービスを発信させたいという思いから名称を「リハタイム秋田」にする。料金は週1回コース8,000円、週2回コース12,000円、週3回コース15,000円で、利用時間も制限はない。確実に力をつけるために最低でも1時間30分〜2時間はゆっくり過ごしてほしいとのことだ。また、利用時間は平日が午前9時〜午後6時まで、土曜日が午前9時〜午後5時までとなっており、日曜日・祝祭日は休業。
タイトル-ビジネスレーダー
暮らしのある庭づくり家の内と外を一つにする洗練された住空間を提案 代表取締役 山形信之
有限会社カントリーガーデン
【本社】〒019-1512
仙北郡美郷町本堂城回字新谷尻202-3
TEL0187-85-3959
FAX0187-85-3969
【秋田支店】〒010-0945
秋田市土崎港西3丁目9-15
チャレンジオフィスあきた201
TEL018-847-7250
FAX018-847-7350
E-mail:info@country-garden.jp
URL:http://www.country-garden.jp/
 
 素敵な庭のある暮らしに憧れ、思いを巡らせる人は多いだろう。しかし対照的に、今の自宅の庭に満足している人、庭づくりを思うようにできている人は少ないのではないだろうか。そんな現状に、新しい庭づくりを提案するのが美郷町に本社を置くエクステリア業、有限会社カントリーガーデンである。
 会社を率いる36歳の若き経営者、山形信之さんは、造園会社で数年の経験を積んだ後、自らの思いを形にするため30歳にして地元美郷町で自分の会社を興した。
「お庭、門や垣根など住宅周りのエクステリアは、会社や知り合いのツテで仕事をすることが多い世界。建設業が不況の影響を受け、お客様のライフスタイルも多様に変化している中、造園業も営業に力を入れ販路を広げていかなければいけないのではと思いました。特に、デザイン性の高い新しいスタイルの庭を提案する会社を興そうと思いました」。
 カントリーガーデンの庭づくりは、家の内と外という区別にとらわれないもの。「たとえば、天気の良い日にはリビングルームと仕切のない一続きの部屋になり、お庭の中で趣味を楽しむことができるウッドデッキスペース。インテリアとエクステリアを一体のものと考え、生活全体を豊かにする空間づくりを目指している」という。
 さらに注目したいのは、同社が扱う「ファンタジーコンクリートシステム」である。この商品は、コンクリートに石畳やレンガ風の型押しや着色の特殊な加工をして、無機質になりがちなコンクリート施行を華やかにする工法なのだが、石やレンガに比べ安価な上に施工期間も短い。さらに、コンクリートであるから、耐久性に優れ、維持管理費用を抑えることも可能だ。秋田県内にこの工法を扱う企業はほかになく、同社では既に多くの実績を上げている。
「ファンタジーコンクリートシステム」を含め、同社の施工は非常にデザイン性が高く家周り全体に上質感を与えるものだ。現在は、これまで庭などを後回しにしてきた人や新築時に充分な庭づくりができなかった、家を建てて数年経過した人が主な客層だそうだ。充分な打合せから、施工主の希望を叶え且つ新しい価値、空間、時間を生み出すような完成図を示す。事務所内では、施工主の心が弾みそうな完成イメージ図の数々を見ることができた。
 これまで、当財団法人あきた企業活性化センターの「目利き倶楽部」事業やそのフォローアップなどの支援を受け、マーケティングの専門家から具体的なアドバイスを受けてきた。ホームページの開設や住宅展示場でのモデル展示と市場調査など、多くの収穫が得られたという。
「今後は、これから家を新築する人に住宅の設計段階からお庭のことを一緒に考えていただけるよう、うちの商品を広くPRしていきます。お客様と、家を建てる段階から一緒になってお洒落で快適な住空間をつくりたいのです。そうして空間を提案していければ、エクステリア業の地位や利益も確実なものになっていくと思います。」
 社員10数名とともに住環境のトータルプロデュースに挑む山形さんは、それでいて肩の力が抜けていて気取りのない社長さんだった。庭づくりをもっと素敵に、もっと身近にしてくれそうだ。
庭は私たちの生活のすぐそばで大きな安らぎを与えてくれます。家の周りを彩り、そこに住む人たちに快適な空間を提供する─。それがカントリーガーデンの庭づくりです。庭も家の一室と考え、住む人のライフスタイルにあった空間を提案いたします。
(2007年6月 vol.311)