高速・高精度位置決め技術
サブナノの位置精度と高帯域サーボ技術への挑戦
【対象業種】情報通信機械器具製造業、電子部品・デバイス製造業、精密機械器具製造業など
【実用化が見込まれる分野】高密度磁気記録・研究開発及び製造、半導体・液晶検査製造、バイオ関連
【実用化実績等】
実用化実績:有
現状:実用化段階
(開発は継続中)
サポート:
実用化、応用化への支援可能

【特許】
@アクチュエータの減衰方法及びアクチュエータ
(特許第3612670号)
権利状態:県単独所有・特許権
実施許諾実績:有
実施許諾:可
権利譲渡:不可
タイトル-アングル

◎微細領域の高周波電磁波の高感度検出が可能
◎開発目標(逐次実用化)
 位置決め精度:0.1nm(3σ)
 動作距離:10mm〜300mm
 サーボ帯域:1kHz以上

技術内容
●1nm以下の位置決め精度を高速な動作と共に実現できるアクチュエータは、多様化するナノテクノロジーの中核を成す技術です。特に磁気記録の研究開発及び製造分野、半導体や液晶分野における製造や検査装置からは、0.1nmの位置決め精度を1kHz以上のサーボ帯域で実現することが要求されています。このためAIT(秋田県産業技術総合研究センター高度技術研究所)では、積層型圧電素子と変位拡大機構で構成されるNano-motion Actuatorに“特許第3612670号”を適用することで、3σ (99.7%の確率)において、0.1nmの位置決め精度と高速性を両立させた微動アクチュエータを世界で初めて開発しました。

共振周波数が高く、変位方向以外に高い剛性を有する位置決め精度0.1nm(3σ)のアクチュエータ及び周辺機器を含むシステムの開発と実用化
・0.1nmの繰り返し位置決め精度を有する高速・高精度アクチュエータの開発
・高速性、高剛性を維持しながら可動距離の増加を図る機構、構造系の開発
・安定した位置決め精度と応答性を有する1kHzを超える高帯域サーボシステムの開発
Fig.1 Nano-motion Actuator with damper [NMA-k302d]
Fig.2 Position accuracy of NMA-k302d

お問い合わせ先
秋田県産業技術総合研究センター
経営企画部
TEL:018-866-5800
所在地◎秋田県秋田市新屋町字砂奴寄4-26
(2007年8月 vol.313)