ボディのあるアルコール飲料の製造方法
〜高グリセロール生産酵母の利用〜
【対象業種】食料品製造業
【実用化が見込まれる分野】果実酒、アルコール飲料
【実用化実績等】
実用化実績:無
現状:試作・評価段階
サポート:実用化まで共同研究等により支援

【特許】
新規酵母およびそれを用いたアルコール飲料の製造方法(特願2006-171093)
権利状態:県単独所有・特許出願中
実施許諾実績:無
実施許諾:可
権利譲渡:不可
タイトル-アングル

Saccharomyces cerevisiae HGP-C-2はグリセロールを高生産。
◎ボディのあるアルコール飲料が製造可能。

技術内容
(図1)きょうかい酵母ブドウ酒用3号酵母(KW-3)とHGP-C-2とのグリセロール生産量の比較Saccharomyces cerevisiae HGP-C-2はグリセロール生産量が通常の酵母の約2.5倍と顕著に高く、アルコールは通常通りに生産します(図1)。
○この酵母を使って醸造したお酒はボディ感があり、香味に優れており、官能的にも良好なアルコール飲料の製造が可能です。
○従来、一般的に行われている製造方法に従って製造することができるため、新たな設備を必要としません。
○現在までにブドウでの試験醸造で良好な結果が出ていますが、他の原料でも可能と考えられ、研究段階にあります。

グリセロール
・穏やかな甘味(甘味度はショ糖の半分)
・酒類の香味形成に重要な成分(「ふくらみ」「濃厚さ」「コク」)
・高級ワインに多く含まれる
・閾値 9g/l(白ワイン)



お問い合わせ先
秋田県農林水産技術センター
総合食品研究所 管理室
TEL:018-888-2000
所在地:秋田県秋田市新屋町字砂奴寄4-26
(2007年9月 vol.314)