北都銀行では、平成19年8月『秋田力』開発推進室を設置し、製造業や農業分野を中心とした秋田の活力となり得る技術や事業、再構築が必要な地場産業などの『秋田力』を発掘・開発・ブラッシュアップする取組を積極的に行っています。
　平成19年12月10日（月）、秋田県・農林漁業金融公庫と共催し、農業ビジネスの育成と地域経済の活性化を図る「アグリビジネスフェア」を秋田市において開催し、北都ビジネスクラブ会員、農業関係者など定員を超える約170名の参加があり、「売れる物づくりへのヒント・ポイント」（有限責任中間法人ディレクトフォース 藤田公一氏）、「首都圏バイヤーが地方の食材に求めるもの」（（株）伊勢丹MD統括部食品営業部元階催事バイヤー 村山慎一氏）、「地ブランド戦略のキソとキモ」（（株）博報堂MD戦略推進局ブランディング・プロデューサー 木下富美子氏）のセミナーに多くの関心が集まりました。
　また、フェア当日は、3名の講師を含めた各専門家、各企業支援機関によるコンサルティング・相談会を実施。多くの企業が自社の商品・企画などに評価・アドバイスを受け、課題解決やビジネスモデル構築に繋げる機会となりました。相談の中には、現在まで継続してアドバイスなどの支援を受けている案件もあり、今後の成果が期待されます。

『秋田力』開発推進室の活動
　「すべては地域のために〜“秋田の元気を北都から”」という同行の経営計画コンセプトを実践する北都銀行『秋田力』開発推進室は、現在4名で幅広く活動しています。元気の種を見つけた、芽が出そうで出ないなど、ビジネスの可能性を伸ばしたい方は同室を活用してみてはいかがでしょうか。

高橋室長

　「埋もれている資源『秋田力』がたくさんあるんです。営業店ですぐには対応できない小さな元気の種を、長い目で見て、地元の皆様と一緒に育て、秋田の活力としていきたいですね。」
1　秋田県を元気にする活動の発掘と情報収集および情報発信
　電子産業、自動車関連産業、リサイクル産業、航空機産業、その他地場産業・資源に関わる情報を各機関・部署と交換・共有し、関係強化・緊密化に努める。
2　地場資源の発掘と事業化に向けたサポート
　林業の復興、観光事業の再構築に積極的に参画。
3　秋田県の産業集積に向けた取組のサポート
　航空機産業や自動車産業、エコタウン計画などの集積に関するクラスター組成を推進。
4　地場産業の育成と県外および海外進出のサポート
　NPOなどの農業法人設立への支援、農産物の販路開拓支援、県貿易促進協会などと協力した海外進出の支援。

　秋田県創業支援連携会議は、去る平成20年1月20日（日）、秋田市において「第7回創業バックアップセミナー」を開催しました。同会議は、県内の創業支援機関が連携・協力し、新規創業を促進させ本県経済の活性化と雇用の拡大を図ることを目的として設立されたものです。

畠山さゆり氏

　今回のセミナーでは、お隣の岩手県で各種メディアコンテンツ制作を中心として創業された、株式会社惣兵衛代表取締役畠山さゆり氏を講師に迎え基調講演を実施。「せっかく自分で起業したんだからやりたくないことは無理にしたくない」、「追い込まれたとき、自分でも気づかなかった強力な力が出るもの」など、困難を明るく乗り越え着実に成功を続けてきた経緯が披露されました。現在、（株）惣兵衛では、Web、テレビなどのメディアコンテンツ制作事業のほか、オリジナル玄米「惣兵衛米」などの販売、マクロビオテックカフェレストラン「sobe's Café」の運営など、幅広く事業を展開しています。

石井りみ子氏

福田弘子氏

　また、県内で起業された二名による事例発表も行われました。託児サービス付きレストラン「桜･大ing」の代表石井りみ子氏から、計画通りに進まないこともあったなか強い気持ちを持って創業を叶えたこと、アスク秋田シニアスポーツクラブ代表福田弘子氏から、周りの方々の協力があって心と体を元気にするスポーツクラブを運営できていることなどが発表されました。

　（財）あきた企業活性化センターでは、事業を営まれている方、これから事業を起こそうと考えている方の、課題・問題・疑問にお答えするため、専門家による無料相談を開設しております。

●ご相談は予約制です。希望する開催日の1週間前までにお申し込みください。
●開催時間：午後1時〜午後4時
●場所：（財）あきた企業活性化センター相談コーナー