ビジネスレーダー

DokiDoki大曲店

 大曲バイパスそばの大型ショッピングエリアの一画に、大きな赤い看板が掲げられた。3月14日に開店したDoki-Doki大曲店だ。
 同店は、お客様からの買取りと、買取り商品のリサイクル販売を行っていて、取扱い品は、家電、PC関連、スポーツ用品、衣料品、雑貨、貴金属、ブランド品など非常に幅広く、これらの商品を広い店内でゆったりと買い物することが可能だ。

 Doki-Dokiは、全国に230店舗を展開する総合リサイクルストアで、ここ大曲店は、秋田市の株式会社太陽産業がフランチャイズ店舗として鶴岡店(山形県鶴岡市)に次いで開店させた店舗だ。(株)太陽産業は、ビルや駐車場の賃貸業を主な業務にしてきた企業。代表取締役の藤井さんは、もともとDoki-Dokiの経営陣との親交があり、全く異業種のリサイクル販売も気負い無く始めることができたという。藤井さんは店舗の立地にこだわり、確実な集客が見込めると判断した現在の店舗に至るまで、大曲地区だけで7カ所の紹介を受けたそうだ。
 全店舗の内、約15%を占めるフランチャイズ店舗のメリットは、個性ある店舗づくりができることだそうだ。同店は、衣料品とブランド品に特に重点を置き、売り場の1/3をそれに充て、清潔感溢れるディスプレイで選りすぐりの商品を揃えた結果、売上の中でも重要な位置を占める売り場となった。開店間もない同店は、全国のDoki-Dokiの店舗毎の、買取り額、売上額の最高記録を更新中だそうだ。鶴岡店でも大きな成果を上げ、大曲店もそれに続いたことで、直営店舗も衣料品を重視するようになってきたそうだ。
 藤井さんは、「お客様とのやりとりが本当に楽しいし、ありがたい」という。買取りと販売、双方向のやりとりがあるからこそ、お客様との信頼関係が重要。仕入れは店頭買取りのみということもあり、「売りたい」と言ってくれるお客様が販売を支えているのだ。実際は、そのスタイルこそがお客様との一歩踏み込んだ交流を生んでいるようだ。「お客様が当店の売り買いのスタイルを気に入ってくださって、リピーターになることも多い。自分のものを売るのは、自分をさらけ出すような行為だと思う。だから、その気持ちに応えるためにも、スタッフ全員が、査定やメンテナンス、ディスプレイを本当に丁寧にやっている」と、自信の言葉を聞くことができた。個々のスタッフが、商品の勉強を重ね商品一点一点に思いを込めて手を掛けている。
 Doki-Doki大曲店は、リサイクル品販売のイメージを変え、デパートのような店舗を目指す。

Doki-Doki大曲店地図 CORPORATION DATA

Doki-Doki大曲店
〒014-0044 大仙市戸蒔字錨131
TEL.0187-63-8305 FAX.0187-86-3386
営業時間 午前10時〜午後8時 年中無休
http://www.2ndstreet.jp/doki-doki/


(2008年5月 vol.322)


株式会社 東北安全ガラス

 自動車ガラスやタイヤ・ホイールなどの自動車関連商品の卸売り及び小売り・施工を展開する株式会社東北安全ガラスは、平成19年11月から板金塗装修理のネットオークション「fabrica」の事業展開を始めている。この新たな事業を中心に代表取締役社長 児玉 修 氏にお話を伺った。

 昭和47年に秋田営業所としてスタートし、昭和55年に現社名の東北安全ガラスとして事業展開し、現在、東北・北陸地区に8営業所を持っています。
 板金塗装修理のネットオークション「fabrica」についてですが、このシステムは、コンサルタント業務を展開している東証2部上場の株式会社 日本エル・シー・エーが全国にフランチャイズ展開しているもので、当社では秋田県内での営業権を得て事業展開しています。
 板金塗装修理とネットオークションの組み合わせは、まさに時代の流れの中で必然的に求められたシステムと思っています。これまで自動車の整備については保証がありましたが、板金塗装修理には保証がありませんでした。また、修理では、見た目ではなかなか良否が判断できないという問題がありました。このシステムでは、引き受けから納車まで一貫して行い、しかも約20項目のチェック項目を設けて完成検査をします。修理を依頼したお客様のご要望に十分対応でき、安全・安心を提供することができるシステムです。
 オークションに出品する顧客は、ディーラー、損保会社、リース会社などのほか、車を所有する法人などです。入札に参加するのは厳正に審査登録された優良修理工場です。出品顧客にとっては、納得のいく低廉な価格でしっかりとした修理を依頼できるというメリット、修理工場にとっては、自社の閑暇状況の時に仕事を補うことができ、安定的な稼働を維持できるというメリットがあります。更に、車の修理をディーラーなどを通じて依頼するエンドユーザーにも、適正で低廉価格と十分な保証というメリットをご提供できます。
 このシステムは、当社が自信を持ってお奨めできるものですので、加盟店を100社程度に広げていきたいです。また、多くのエンドユーザーにも知っていただき、「fabricaで」と指名していただけるように知名度の向上を図っていきたいと思っています。
 このfabricaを通じて、当社がこれまでに修理工場さんと共に培ってきた絆を大切にした、良い意味でのネットワークづくりを進め、当社が提供できる支援業務の展開と位置づけていきたいと思っています。
 また、このためにも人づくり(人材育成)が一番大切ですね。人づくりは会社づくりにもつながります。社員だけではなく、その家族も誇りを持てる企業になることを目指し、価値観を共有するように努めています。そのためには経営者も大いに変わらねばなりません。人を大切にする人間尊重の経営理念こそが、技術力を向上し地域社会の信頼を得て、人づくりと会社の成長につながるものだと確信しています。そのためにも、いかに経営理念を全社員に浸透させて、いきいきと働ける環境を維持していくかが私に課せられた大事なテーマと考えています。

株式会社 東北安全ガラス地図 CORPORATION DATA

株式会社 東北安全ガラス
〒010-0965 秋田市八橋新川向12-31
TEL.018‐863-2750 FAX.018‐866-0004
E-mail info@t-anzen.co.jp
http://www.t-anzen.co.jp


2008年5月 vol.322
 
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