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このコーナーでは、商業者の新たな取り組みやアントレプレナー(起業家)の挑戦を紹介します。 掲載を希望される方は、当センターまでご連絡ください。 |
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貴金属や宝石のアクセサリーを新しいデザインに
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宝石の付いた指輪や貴金属のアクセサリーを好みのデザインに作り変える店が大館市にある。
宝石の付いた指輪や貴金属の指輪、アクセサリーなどは慎重に扱っているつもりでもいつの間にか金属部分に傷が付き輝きを失ってしまうもの。そうなると飽きたり魅力が低下してしまったりする。また、婚約指輪などは大切なだけに長年タンスの中にしまっている場合も多い。そして『はめてみようかな』と改めて手に取ると、何となくデザインが派手で気遅れを感じてしまうことがある。ジュエリースタジオ・フォルムは、そんな時、貴方好みのデザインにジュエリーを作り変えたり、始めからオリジナルの新品を製作してくれたりするお店。 |
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通常宝石店でも同じようなオーダーは受けるが、実際の作業は外注する場合が多く、どうしてもコスト高となる。その点、宝石店とは違い家内工業的に製作しているので安く製作できるという。一見歯科技工室のような雑然とした工房から美しいジュエリーが誕生する様は不思議な感覚。実際の作業は「お客様の希望を聞く」→「複数のデザイン画からデザインを決定」→「製作」という流れ。おばあさんから譲り受けたものや、若い頃に買ってデザインが古くなったもの、ダイヤの婚約指輪の高さを抑えたいなど、お客様の希望は様々。野内さんは、新しい命を吹き込まれたジュエリーがまたオーナーに愛用されることに喜びを感じるという。オリジナルの結婚指輪も特に若い人達に人気があるとか。
この商売の難しいところは、デザイン力はさることながら、一番はお客様から信頼を得ること。高価な材料を扱うためこれを最も重視している。 |
一昨年春からはインターネットにサイトを開設、秋田犬をかたどった銀のアクセサリーが好評で、県外から問合わせも増えてきたという。今後は犬猫、昆虫などといった生物をモチーフとした製品や若者に人気がある銀のアクセサリーも製作してネットに載せたいと意欲をみせている。共同経営者の成田さんが担当している純銀粘土による銀細工教室も人気のカルチャスクールで、ジュエリーを身近に使ってほしいとの熱意が伝わってきた。
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ライバルの垣根を越えた連携
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県南にある5社の蔵元の純米酒をセットにした「あきた羽州酒蔵街道」が一昨年の発売以来好評だ。13年度には第42回全国推奨観光土産品審査会に出品、千点以上の応募の中から日本商店連盟会長賞を受賞、権威のある同賞の勢いを得て県外にも積極的に売り込みをかけようとしている。 |
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セットを純米酒としたのは、添加物が入らないため各蔵元の持つ個性を引き出すのに最適と考えたもので、日本酒通にはたまらない味比べを楽しめる他、お土産品として県外などの消費者に飲み比べて貰うことで、新たな日本酒ファン獲得につなげたいとの思いがある。また、セットのパッケージには、仙南村の写真家泉谷玄作氏が撮影した地元の風景を使うなどして秋田をアピールしている。このセットを企画したのは、出羽鶴(秋田清酒 仙北町)、天の戸(浅舞酒造 平鹿町)、まんさくの花(日の丸醸造 十文字町)、雪の音(阿桜酒造 横手市)、両関(両関酒造 湯沢市)の5社で作る「あきた羽州街道酒蔵の会」で、次代を担う若手経営者中心で結成されている。この会は、日本酒の魅力を消費者にもっと良く知ってもらい「酒どころ」秋田を広くアピールしたいとの思いで結成されたもので、1社でできないことでも、5社が連携することで大きな力になることを実証している。同会ではこの他、日本酒を楽しむ会を年2回企画、今年3月8日には第4回目の会を秋田市内で開催、5蔵の新酒とハープの音色を楽しむ会として開催され130名以上が新酒と優雅な音を堪能した。広報を担当している浅舞酒造の柿崎社長は、今後は、吟醸酒のセットやおそばとのマッチング、同じ羽州街道の山形県の蔵元との連携なども検討して行きたいとしている。 なお、同セットは300ml5本入りで2,700円(税別)でアトリオンの秋田物産振興会や秋田ふるさと村などで取扱っている。 |
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