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―東京都江東区亀戸に次世代商店街誕生―
昨年11月7日、東京の亀戸に、次世代商店街と名を打って「サンストリート」がオープンした。24,000平方メートルを超える敷地に、55のテナントが軒を構える「サンストリート」は、オープン後3日間で約30万人を集客し、現在も土日は6〜7万人もの人で賑わう。 親会社所有の土地有効活用がきっかけとなって開発された「サンストリート」であるが、次世代商店街と言われる所以は、その斬新な形状にある。正面入口から入ると、2層式のテナント群の中心に、吹き抜けのマーケット広場(約900平方メートル)が広がっている。無印良品やL.D.B、アフタヌーンティーにシズラーといった、今、最も旬なお店に囲まれた広場で、置かれたベンチにゆっくり腰をおろせる。奥へと続く狭いS字型の小道には、生鮮スーパーが軒をかまえて、市場のような雰囲気を演出し、そこを抜けるとキムラヤ、トイザらス、2つの大型テナントが待ち受ける。 SC先進国アメリカにおいて、クローズドな郊外型RSCに飽きたアメリカ市民の「街の路面店を歩きたい」という欲求のもと、開発が進められている新しいSC。「サンストリート」はそれに近い形と言える。 ただし、この形態が全国万能というわけでは決してない。運営管理会社タイムクリエイトの大西社長が言う。「亀戸という地域をまず考えました。下町に住むいろんな人にブラブラ歩き(ランブリング)を楽しんでもらいたい、それがあってこの形にしたんです」 秋田県内でも、新しい商業集積作りが進んでいる。どこぞやの風景を、安易に真似するのではなく、地域に則した付加価値を如何に付けていくかが重要だ。
![]() 左に見えるのが、マーケット広場。子供からお年寄りまで幅広く集まる。 約410台の駐車場も備えている。 |