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![]() (株)あくらの社長 高堂 裕 氏
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かつて造り酒屋だった同店の敷地内には4棟の蔵が並んでいた。米蔵は30年ほど前からジャズスポットとして活用されていたが、痛みが少なかった文庫蔵を改修してビアレストランとして再生させ、ビール醸造所は新築した。「地ビール生産の気運が盛り上がってきた頃は、観光地・テーマパーク等の副業であり、観光資源の少ない地方都市の真ん中で売るといったケースはまれだった」と当時を振り返る。
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販売価格が、既存市販ビールに比べかなり割高であることや景況が芳しくないこともあり、「ここ最近 はやや苦戦を強いられています」と苦笑する。「高清水は秋田の酒販店でも売上構成が高いがゆえに置いてくれている。これがブランド力であり、50〜60年頑張ってきた勲章だと思う。その点、あくらビールはまだまだ無名。嗜好品なので飲んだり食べたりしていただかないと、評価につながらない部分もあるのでブランド力は絶対に欲しい」と語る。地ビールは、「作りたての新鮮さ」、「個性的な味わい」、「特定地域でしか飲めない希少性」など価格以外の魅力で成り立つ事業であり、基本的には、薄利多売の大手ビールメーカーと競合するものではない。しかし、「化粧品のブランドのように高くても使う、おいしいから高くても飲むというような人が出てこないと需要の伸びは期待できない」と強調する。
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