柿チップス

 雄和町が地元の菓子製造業の秋田製菓(株)(雄和町繋字梵天野17-1 TEL:0188 -87 -2003)に委託し商品化した「柿チップス」は、'97東北むらおこし物産展で、最高賞の東北通産局長賞に輝いた。素材の天然の甘さを生かし、健康志向にマッチしている点が高く評価された。
 同町では特産品である柿に付加価値をつけようと数年前から研究を進め、同社が独自の技術で地場産の柿をポテトチップス状にスライスして乾燥させ、商品化にこぎつけた。添加物、調味料などを一切使わないビタミン豊富なヘルシー食品に仕上っている。柿1トン当り2,000袋の生産となり、今年は4トンの柿を原料とした。柿の蒸し具合が異なることから、乾燥には乾燥室の微妙な温度調整が必要で、職人の勘が頼りとなる。お菓子として子供から大人まで幅広い層の支持を受けている。

 「柿そのものの保存がきかないため、製造期間は柿の収穫時期に限られるが、町の新たな特産品として来年以降も作っていきたい」と社長の工藤恵一さんは話す。
 「柿チップス」は1袋350円。町内のAコープ、空港などで販売している。



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