黒米めん 仙北めん

 JA仙北町(仙北町高梨字麻生田101 TEL:0187-62-4466)は、町で生産された黒米(古代米)を粉末加工してめんに加えた「黒米めん」とメキシコ原産の穀物アマランサスの粉末を加えた「仙北めん」を開発した。

 仙北平野は、米どころ秋田のなかでもとりわけ良質米優良産地として知られているが、仙北町では、バリ島(インドネシア)在来の有色米の改良品種「朝紫」を東北農業試験場(大曲市)から譲り受け、一昨年から町の農家に栽培を委託している。有色米は古代日本では神事に使われ、中国や東南アジアでは現在でも栽培されている。町ではこの有色米を使った特産品作りに力を入れており、JAが大曲市内の業者に製造を委託、「朝紫」を特殊粉末加工し、これをめんに練り込んで製品化した。栄養価を高めるためにゴマの粉末も混ぜ合わせた。
 一方、町特産のメキシコ原産穀物・アマランサスの粉末を練り込んだ「仙北めん」も同時に開発した。アマランサスはメキシコからアンデス南部地域を原産地とするヒユ科の穀物で、鉄分、カルシウム、蛋白質、必須アミノ酸等身体に必要な成分を多く含んでおり、小麦粉やハトムギなど他の穀物に比べて栄養価が高いうえ、無味無臭で加工しやすいのが特徴。町では数年前から栽培を進め、これまでせんべいやクッキーなどを製品化してきたが、今回、新たにアマランサス入りめんの製造を同じ業者に委託し、製品化した。コシのある、ツルツルした舌ざわりのめんとなっている。
 「黒米めん」「仙北めん」とも一箱(200g×4袋)千円で、町内の小売店やAコープなどで販売している。



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