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今回は棚割について述べてみたいと思います。当センターでも『棚POWER』システムをパソコンにインストールしてありますので、その特徴や機能性を含めて、棚割の重要性と、活用の方法について述べてみたいと思います。
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まずお店においての棚割を考えた場合、大きく商品力と陳列力に分けることができると思われます。 商品力とは、価格的要素(値ごろ感や値入率、特価品や見切り品と言った価格に影響されること)と品質的要素(ブランド、性能、知名度等)です。 陳列力とは、陳列位置(棚タイプ、段数等)、商品量、陳列手法等です。この要素が上手くかみ合った時に販売力はグーンと向上します。 |
陳列の必要性? それは消費者の立場になって見て下さい。 商品がそこにポントあるだけで消費者は購買意欲をそそられるでしょうか?それとも手にとって買おうと言う気持ちになるでしょうか?決してそうではないはずです。そこに陳列の重要性が生まれるのです。 商品に注目させて、関心を持たせて、欲求を起こさせて、購買意欲を向上させて、そして買うと言う行動を起こさせること。そのために必要なのが、消費者にとって見易く、手に取り易く、魅力的であること。それが陳列の基本であり、陳列の難しさであると思います。 それでは陳列をするために何故棚割が必要になるのかと言いますと? 売場は、商品と消費者がお見合いをする場です。ほんの数秒間の出会いでありながらも購買の成否を決定する場なのです。そのために的確な商品構成とレイアウト、そして機能的、且つ合理的なフェイシングで消費者の心をいかにひきつけるかということになります。 棚割においても市場動向と商圏分析は欠かせません。
市場動向とは? (1)全体的な市場の動き (2)メーカーのシェア (3)業界の動向 そして (4)消費者動向 等です。 また商品分析とは? (1)世帯数 (2)家族構成 (3)平均所得 (4)生活習慣 (5)食生活習慣 (6)競合店舗数 (7)競合店舗との比較 等です。 このような動向や分析を基に棚割を分析するわけです。 そして現状の棚割に対する考え方を再確認すると共に、どんなデータを活用し分析していくのかがポイントになります。
データとしては (1)業界全体のデータ (2)商圏データ (3)自店・他店・全国のPOSデータ (4)カテゴリーの消費及びマーケティングデータ 等です。 ここでもPOSデータは重要な分析資料となります。 そしてABC分析やマトリックス・ランチェスター分析等につながっていきます。 このようにデータを活用し分析していくことで、棚割の重要性、そして必要不可欠であるということが改めて認識されるはずです。 いまや刻々と変化し、多様化している消費者ニーズに対応していくためには、目に見える現状の分析だけでは不十分であり、経験や勘だけに頼った旧態依然とした品揃えでは、たとえ豊富な商品知識を持っていたとしても、いわゆる『活きた売場作り』は到底不可能です。消費者が本当に望んでいる商品を把握し、それに応えるべく最適な品揃え、棚割作業をすることが肝心です。そのためにPOSデータや市場データは決して欠かすことのできない重要なデータなのです。 では棚割をシステムとしてお店で確立、活用していくためのポイントをいくつか挙げてみたいと思います。 1. 担当者レベルではなく全社レベルのシステムとして捉えていくべきです。 2. 基幹系システムとの連携あるいは効率的なシステム展開を考えるべきです。 3. 既存データをいかに活用するかを考えるべきです。 4. 商品カテゴリーを細分化しましょう。 5. 棚割の基本パターンを作り、作業効率を簡単にすることを考えるべきです。 6. 運用はお店にあった独自のマニュアルを考えるべきです。 7. 環境の変化に即応できる体制を整えるべきです。 8. データの本質を見抜く力を養うべきです。 9. そして売場と商品に対する思いやりや優しさが、消費者の購買意欲につながることも考えるべきです。 こうして考えるとお店の成功の鍵は売場が握っていると言っても過言ではありません。そして棚割をシステムとしていかに上手く活用して、継続させていくことができるかが、今後のお店の反映のための重要な課題であろうと思われます。 当センターでインストールしている『棚POWER』はその意味では、ユーザーニーズに応えることのできる、そして各種分析機能を十分に備えたソフトであり、システムであると思われます。一度皆さんも体験してみて下さい。改めて棚割の重要性が理解できるはずです。 棚割システムについて改めて考えてみて下さい。
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