植物培養、動物薬理などの研究・開発を行っている坂本バイオファーム(雄和町女米木字高麓沢25 TEL:0188-86-3001)は、瓶詰した無菌状態のコチョウランを育てて楽しむことができる「胡蝶蘭」を発売した。
代表の坂本さんは東京都出身で内分泌専門の医学博士。大手製薬会社の研究所で、骨粗しょう症治療薬を開発したのを機に、関心のあった“自然と調和のとれた科学の実践”を地方で試みようと平成7年に一家で皆瀬村に移り住んだ。そして今年5月、新たな研究の場として各種研究機関や空港に近い雄和町に移住した。現在、同ファームでは、野生キノコの栽培研究、天然有用物質研究、微量成分の測定法の開発のほか、受託研究も行っている。
コチョウランの無菌培養は皆瀬村に住んでいたころから継続してきた。瓶詰された苗は、ウイルスフリーで育てたコチョウランの種を取り出し、無菌状態の「寒天培地」に発芽させ、温度、湿度、光を適度に保つ装置で約1年育成したもの。瓶の中は完全無菌状態。買い上げ後、1ヵ月ほどはそのままインテリアとして楽しむことができるが、すぐに取り出して育て始めることも可能だ。瓶から取り出した後は、付属のミズゴケを湿らせ、根に巻いてポットに植える。直射日光を避け、温度管理に気をつけ屋内で育てる。順調にいけば1年半ほどで10センチほどの花が咲くという。
価格は1,500円。秋田空港、雄和町観光交流館「ヴィラ・フローラ」で販売している。

年末特集・目次へ戻る|
バックナンバー集へ戻る
|