秋田市のADK富士システム(株)(秋田市手形新栄町2-58 TEL:0188-35-5404)は秋田大学と県工業技術センターの協力を得て、パソコン用の習字学習用ソフト「習筆」を開発した。
「習筆」は、パソコンの画面上では筆先自体は現れないが、実際に筆で書いているように手本となる文字が画面上に描かれる。同時に筆先の向きや、力の入れ方の強弱が分かるようになっている。各文字のポイントでの一時停止、スロー表示、筆の軌跡表示など多彩な機能が入っているが、操作は全てマウスでOK。全基本点画と100点以上の手本を用意し、小学校低学年から中学校までの教材として、また書道教室等の一般用としても利用することができる。

ソフト化は同社で行ったが、毛筆文字生成のアルゴリズムは、秋田大学鉱山学部情報工学科・石上研究室で開発されたものを使用し、開発・研究に当たっては県工業技術センターの開放研究室を利用し、センターの支援を受けた。同社システム開発部の菅原亘さんは「最も苦労したのは人間の微妙な手の動きを、コンピューターに覚えさせることでした」と振り返る。同ソフトの価格は、19,800円。同社のホームページに体験版が掲載されている。アドレスは次のとおり。
http://www.adf.co.jp/narai/taiken.htm
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