1.県内企業の新規学卒者の採用予定状況
回答455社の採用予定状況を見ると、全体で「採用したいが今はひかえている」とした回答が49.0%と約半数を占めて最も多く、「計画通り採用できる」とした回答の21.8%を大きく上回り、昨年と同様に県内就職の厳しさを物語っている。次いで「計画通り採用できない」が11.9%、「計画通りだが必要な人材は採用できない」が9.9%となっている。(表−1〜2)
表-1 県内企業の新規学卒者の採用予定状況(重複回答あり)
単位:%、( )内は企業数
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表-2 県内企業の新規学卒者の採用予定状況=製造業の内訳(重複回答あり)
単位:%、( )内は企業数
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これを業種別に見ると、「計画通り採用できる」と回答した割合が最も高かったのは建設業で35.6%。以下、サービスの34.9%、鉄鋼・金属の29.0%、機械器具の27.3%、電気機械の26.7%がそれに続いている。また「採用したいが今はひかえている」は、食料品の69.7%を筆頭に、卸売業の66.7%、木材・木製品の65.6%、小売業61.7%等といずれも高い割合となっている。県内景気は、回復基調に足踏みの状態がみられ、今後の見通しが楽観を許されない環境にあることから、県内企業の採用面での慎重さはまだまだ続きそうである。
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