平成19年5月1日、高齢者の介護予防を目的としたスポーツサロン「リハタイム秋田」オープンした。 この株式会社リハタイム秋田という会社は、代表取締役の菊池令子さんと息子の雄輔さん親子が設立した会社。雄輔さんはこの会社を設立するため、当あきた企業活性化センターで開設している「創業準備支援室」に入居し創業に係る勉強した後、この3月に卒業。 このリハタイム秋田は、高齢者が心身ともに健康で質の高い生活を送る手助けのため、筋力トレーニングや頭脳老化防止のためのドリルなどを取り入れ、高齢者の方々が自ら意欲を持ち、楽しみながら確実に力をつけることができる健康増進のトレーニング環境を提供し、更に、運動だけではなく休憩を取りながら互いに交流を深めることが出来る情報交換の場所も提供している。 社長の菊池さんが事業を起こそうとしたのは、母親が転倒による骨折をしたことに端を発している。手術をすれば元通りになるものと思っていたものの、入院・手術後3週間経っても寝たきり状態が続いたため、歩行機能回復のための訓練を病院側に希望したところ「歩けるようにはならない」と言われ、ひどくショックを受けた。さらにその状態で退院を宣告され、病院の対応に不信感を抱いたそうだ。そんな時、同様の骨折をした東京在住の99歳の女性が手術の翌日からのリハビリが功を奏し1カ月で階段の昇り降りもできるようになった新聞記事を読み、あまりの違いに秋田の医療・介護に疑問を持ったことがそもそもの始まりだったそうだ。 母親は、その後入院したリハビリセンターの主治医に「歩けるようになる」、「ボケも一過性のものだからよくなる」と言われ訓練をした結果、杖を持って歩けるようにまで回復したそうだ。 怪我や病気による障害を持った高齢者がその身体機能を回復させるには、若い人と違い長期間掛かるのが通常だが、専門のリハビリ病院へ入院するにも需要が多くなかなか入院できない上に、入院しても医療法の改正により昨年4月から日数に制限が設けられたため、十分に機能を回復できるまでのリハビリを行う事が難しい状況がある。また、退院後は家に閉じこもりがちとなり、回復してきた機能が衰えてしまうことも多いという。 菊池さんは、自らの経験から、高齢化が進んでいる現在、怪我や病気による障害を持った高齢者が寝たきりとならないためのサポートも重要な問題だと考え、「何とかしてあげたい」、「何かしなければいけない」という気持ちから今回の創業を決意したという。 |
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リハタイム秋田の「リハ」はリハーサル(元の体に戻る)、「タイム」はその時間・場所の提供を意味し、「秋田」から新しい福祉のサービスを発信させたいという思いから名称を「リハタイム秋田」にする。料金は週1回コース8,000円、週2回コース12,000円、週3回コース15,000円で、利用時間も制限はない。確実に力をつけるために最低でも1時間30分~2時間はゆっくり過ごしてほしいとのことだ。また、利用時間は平日が午前9時~午後6時まで、土曜日が午前9時~午後5時までとなっており、日曜日・祝祭日は休業。 |
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