カードと言えば、銀行のキャッシュカードにクレジットカード、会員カード、
チケット予約や受取り用ICカード、プリペイド型電子マネーを考える。
各種類ともに会社で呼び名は異なるが、サービス内容はほぼ横並び。
さて、世界の国々ではどうだろうか?
最近何かと話題の中国(北京市)の例を見てみよう。
銀行のキャッシュカード
通常のキャッシュカードが、スーパーのレジではキャッシュレスの支払いカードになる。事前の手続きは不要。ちなみに、中国では、銀行窓口で口座を開設すると、その場で通帳と6桁のパスワードが袋とじで印刷された用紙とキャッシュカードが手渡される。
有名書店の会員割引カード
会員カードの提示で、ほとんどの商品が約20%割引になる。大手の書店は4〜5階建てで、専門書、教科書、世界の言語の小説、雑誌、音楽・映画のCD・DVD、デジカメ、電子辞書、PCソフトと商品が豊富。カード発行は無料で、有効期限は無期限。ポイント付与や特典サービスはない。
交通機関のプリペイドカード
バスと地下鉄共有のカードは、200円程の発行手数料で入手できる。バス運賃は区域、冷房の有無で異なるが、カードの利用で約70%割引になる。地下鉄運賃は、2007年の全路線でのカード導入により、路線別料金が統一され、乗り換えも無料になった。
フードコート専用プリペイドカード
大学の学食やショッピングセンターのフードコートはプリペイドカード専用の所が多い。200円程のカード発行手数料は、返還時に戻ってくる。フードコートには約20店の飲食店が並ぶ。注文時に機械にカードをかざして支払う。カード利用で約20%割引になる場合もある。
公共料金支払い用プリペイドカード
電気やガス代は前払い方式。現金をカードに充填し、自宅のICカード型電気メーターやガスメーターに挿入し、支払い完了。残高が一定額を下回ると、赤ランプの点灯や利用可能な使用量がデジタル表示される。残高がゼロになると、供給が自動的に停止される。
携帯電話の料金支払いプリペイドカード
携帯料金は前払い方式。プリペイドカードを購入し、カードの裏をスクラッチして専用の暗証番号を確認する。次に通話無料の番号から、音声ガイドに従って暗証番号を入力する。前払い額の有効期間は180日。残額が月の基本料金(約150円)を下回ると利用できなくなる。中国では携帯の受信側も有料。市内と市外料金も違う。

中国では、「利益還元の総費用」と「消費者の更なる購買意欲」に注目しながら、「その場で得する」、「わかりやすい」サービスを実現している。 |