ITコラム

彼を知り己を知れば百戦 危うからず


■キャッシュフロー経営
 昨今キャッシュフロー(以降CFと記載)を意識した経営を目指す会社が増えています。CF経営とは「企業のフリーCF(自由に使えるお金)の極大化を目指す」ことにあります。

■キャッシュフロー計算書
 キャッシュフロー計算書は以下の3つのCFを示しています。
 営業CFは本業からの資金の稼ぎを示しています。基本的に営業CFがプラスでないと資金繰りに影響を生じます。投資CFは事業を維持拡大する為の設備投資を示し通常の企業はマイナスとなります。営業CFの余剰金内で投資CFの資金流出を賄っている企業は健全であると言えます。財務CFは事業の為の借入状況を示し健全な企業では、過去の借入の返済等によりマイナスであることが多く見られます。CF計算書は最近のパソコン会計ソフトにおいて標準装備されております。これらソフトを活用し、損益計算書、貸借対照表と同様、月次に計算書の内容についてモニタリングしていくことが重要です。
 ところで、財務諸表であるCF計算書はあくまでも数値結果であり、計算書自体はCF極大化に向けた方法を示すことはありません。実際の企業活動においては様々な内部要因をもってCFが変化します。

■営業キャッシュフローの極大化
 企業努力によって制御できるのは「営業CF」のみとなります。営業CFの極大化に向けた項目と、実施に向けた主なキーワードを以下に記載いたします。

 キャッシュフロー経営の実現に向けては上記のようなキーワードを管理する情報の収集・モニタリングが不可欠であります。IT投資の際には、まず投資しようとするITに対してどのような効果を期待するのか検討し、事前にITの情報を収集することが重要です。キャッシュフロー経営に向けた投資ならば上記キーワードを是非ご参考にしてみてください。

 


(2008年8月 vol.325)
 
TOPに戻る
 
財団法人秋田企業活性化センター