
充実した人生のために、愛犬や愛猫などのペットを、パートナーと考えている方が急増している。国内の犬の飼育頭数は約1万2500頭を超え、ペット関連産業は急成長を続けている。
秋田市に生産の拠点を構える「株式会社ポチみや」は、“愛犬にお土産を”というコンセプトの商品展開で、大きな成長を遂げているペットフードの製造・販売会社だ。社長の高橋政義さんは、ご自身が犬を飼い始めたことを契機に、それまで携わっていたIT関連とは全く異なるペットフード事業に着手した。
「遠出した時、家で待つ犬にお土産を買って帰ろうと思ったんです。当然あるものと思ったけれど、どこにも置いていなかったんですよ。これは新しい需要を取り込めるのではないかと、秋田在住の知人と共に、犬へのお土産の商品化を始めたんですよ」。
同社は、常食用のペットフードではなく、おやつになるお土産としての商品を開発し、全く新しい市場を開拓した。
主力商品のクッキーは、キャロブ・ごま・卵殻などを主原料に、20種類以上の豊富なバリエーションで、犬の好む匂いと食感を追求し、オーブンで3〜4時間かけて焼き上げる。十分に水分を飛ばしたクッキーは、心地よい噛みごたえで犬も大満足だという。他にも、おかきや煎餅、鶏ささみジャーキーなど、同社の製品はいずれも無添加・無着色、人間にも使える安全で安心な素材を厳選し手作りしたもの。「おいしいですよ」と言って、高橋さんは出来上がったばかりの青海苔あられを、パクッと口に放り込んだ。
新しいヒット商品は、平成19年10月から販売しているスープなど数種類の食材を詰め合わせたドライブ用弁当 “どら弁”だ。このどら弁、床に置いた容器が滑って犬が食べづらいのが難点であったが、今では固定用の両面テープを装着したスグレ者に変身、ますます人気上昇中。
現在、同社の販路は日本全国に広がり、高速道路のサービスエリアを始め、鉄道の駅や空港などの交通ポイントでの取扱いが多いのが特徴だ。「足を使って地道な営業活動を続けました。当社の商品は、既存商品との競合が発生しないため、販売店さんが気軽に反応してくれることが多いですね。飼い主様からも喜んで食べてくれたという声をたくさんいただいています」。家で帰りを待っている愛犬や、一緒に旅をする愛犬に、何かご褒美をあげたくなる飼い主の心を見事につかんでいる。
更に、クッキーを販売地域の名物や特産品の形にしたり、地域産の素材を使用して地域性を持たせたりして、よりおみやげ感をアップさせている。
「お陰さまで注文にお応えするのがやっとの状態です。多くのお客様により良い商品をお届けするためにも、機械化を進めたいですね。それから、地域の素材や、犬の健康を助ける素材を活用した商品開発に、もっともっと力を入れたい・・・」と抱負を語る高橋さん。
同社はインターネット販売も行い、全国に多くのファンを抱えている。顧客第一主義に徹し、モニター制度を設けて新商品の試食調査を行うなど、「ポチみや」ファンが同社の商品開発を通して、情報交換や交流を行うことができるコミュニティの動きも活発だ。
愛犬家の潜在的なニーズにうまくアプローチし続けるポチみやに注目。
CORPORATION
DATA
株式会社ポチみや
〒157-0066東京都世田谷区成城2-3-12
■オペレーションセンター
〒156-0052東京都世田谷区経堂5-32-8 マーベラス経堂ビル2階
TEL.03-5451-8566 FAX.03-3428-1999
■生産
〒010-1431秋田市仁井田二ツ屋1-11-44
■お客様センター
TEL0120-711-389 FAX0120-401-138
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