大潟の八郎ますくんせい

 (財)大潟村観光物産振興公社(大潟村字中央2-8 TEL:0185-45-2681)は、八朗湖で獲れるブラックバスを活用した大潟の八郎ますくんせいを発売し、評判となっている。
 ブラックバスは北アメリカ原産の淡水魚で、八郎湖で初めて確認されたのは昭和58年ごろ。その後激増し、八郎潟町の八郎湖増殖漁業協同組合によると漁獲高は、平成2年に460キロだったのが昨年は約13.8トンに上った。同公社では平成8年3月ごろより、ブラックバスを食材として活用することを同組合と研究し、くんせいにする事が、刺身やフライより風味が良く日持ちするのでベストと判断。平成8年10月に象潟町の業者に商品化を依頼し試作を重ねた末、今年3月に完成した。
 販売する段階に入り、ブラックバスではイメージを損なう事も考えられ、ネーミングを「大潟の八郎ますくんせい」とし、三枚おろしにして、ウロコを取り、塩、砂糖などで味付けした後、ナラの木を燃やした煙でいぶして乾燥し袋づめにした。値段は一袋120gで470円。今年5月から公社で管理運営している村特産品センターで販売を始めた。

 売上げは好調だが、今後の課題として同公社の小玉さんは「皮と身がはがれにくいようなので、もっと食べやすいように工夫を凝らすことと、1尾で500g以上の魚はパッケージの容量から出来ないので500g以上の魚も加工出来るようにしたい。また、生産が軌道に乗れば販路の拡大も考えなければならない」と話している。



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