平鹿町の機械部品メーカ(有)アルファー精機(平鹿郡平鹿町浅舞字大中島140 代表取締役 伊藤博 氏 電話0182-24-0856)が開発したアルファー・ミニ幌セットが人気を呼んでいる。
 これは、伊藤社長が自社製品を持つ事によって、経営の安定を図りたいとして昨年10月に商品化に踏み切ったもの。軽トラックの荷台に取り付ける三角屋根の幌で、電気工事屋、左官屋、大工さん、農家をターゲットに開発。「工具無しで20秒ほどで脱着が行える」「左右どちらからでも開け閉めできる」「後方が幌で隠れないのでバックが楽」等がセールスポイント。サイズは、M型(全幅1,400mm×全長1,850mm×全高350mm、45,000円)、L型(同全幅・全長×550mm、53,000円)、JB型(同全幅・全長×1,000mm、98,000円)の3種を用意しているが、ユーザーからは、「ワンタッチで開け閉めできるので積み下ろしが便利」「山型の幌なので雪かきが楽」と好評で、最近では花屋さんやりんご・椎茸農家からの注文が増えている。
 現在県内には農協を通して、全国には商社を通して販売しているが、これからは、インターネットによる通信販売も行う予定。「降雪前の注文が増えるこれからが勝負」と伊藤社長。社長の自信作だけにミニ幌セットにかける期待は大きい。

 ISO14000シリーズとは、国際標準化機構(ISO)が地球規模の環境保全意識の高まりを背景に、平成8年9月に制定した「環境マネジメントシステム」と「環境監査」に関する国際規格である。ISO14000は、「品質管理」と「品質保証」を制定したISO9000シリーズと同じように、輸出の際の条件とされる可能性が高く、大企業や輸出企業の必須の事項だが、最近ではその取引き先の中小企業においてもISO14000取得が取り引き条件の一つになりつつある。
 国としても中小企業のISO14000取得に力を入れており、当情報センターにおいても、今年7月にISO14000の講習会を開催したところだ。
 しかしながら、企業がISO14000を取得しようと思っても、関係資料の整理や環境マネジメントシステムの構築方法などが分からないため、どこから手を付けてよいものか戸惑っている企業も多い。
 そうした中、東北緑化環境保全(株)秋田支社(秋田市飯島古道下川端217-6 電話 0188-46-7195)は、ISO14000取得のためのアドバイス事業を開始した。同社は、東北電力の緑化や環境測定を主力事業としてきたが、環境調和型企業の育成が今後一層重要になるものと考え、ISO14000のコンサルティング事業に参入したもの。業界団体や組合等に対してISO14000に関する講習会を無料で開催するとともに、個別企業に対しては取得のためのコンサルティング(有料)を行う。
 これまで、ISO14000シリーズの取得をアドバイスする企業が県内に無かったため、取得経費が嵩みがちだったが、同支社の参入により比較的低コスト・短時間の取得に道が開けたようだ。

 今年7月東由利町の国道107号線沿いの道の駅に隣接して、ふれあいプラザぷれっそがオープンした。同店は、地元の8店舗が(協)東由利ショッピングプラザ(由利郡由利町老方字畑田38-1 理事長 工藤徳行 氏 電話0184-69-3266)を組織し、1年掛かりで立ち上げたもの。「ぷれっそ」は、イタリア語ですぐ近くと言う意味だが、道の駅に隣接していることもあり、休憩・食事・遊びの総合エリアを構成したいとする町民の願いを込めている。


 ぷれっそが入居している地場産業センターは、町が総工費4.7億円をかけた鉄骨平屋建て2,895平方メートルの会館。内総売場面積1,596平方メートルのショッピングセンターには、Aコープ、生鮮食品店、ギフト用品店、文具店、輸入装飾品店、ファッションショップ、ファーストフード店、ゲームセンターが入居している。初年度の目標売上高は11億円、来店客数は42.5万人を掲げている。オープンして1月ほど経過したが、「県外からのお客様が予想以上に多くびっくりしました。しかし、今までは夏休みとお盆の特別な時期。これからが勝負ですよ」と工藤理事長は気を引き締める。また、今後の方針については、「組合員にとってはすべてが初めての経験、組合が決めた事を一つ一つ着実に実施するだけですよ」としている。
 町外に流失していた消費者を囲い込み、町の商業沈滞を打開したいとする町と地元商業者が一体となった協同店舗だが、今後こうした商・行一体となった協同店舗は益々増えてこよう。

 9月1日「秋田県東京物産観光事務所・(財)秋田県物産振興会東京物産センター」 が東京駅鉄道会館9階からJR有楽町駅前の東京交通会館1階に移転し、花まるっ秋田ふるさと館として、装いを新たにしてオープンした。(東京都千代田区有楽町2-10-1東京交通会館1F 電話03-3211-1755 FAX03-3216-2736 営業 日時 月〜土 10:00時〜19:00時)
 県流通貿易対策室の職員と物産振興会の職員計5名が、秋田県の観光名所を案内するほか、秋田県の特産品を販売する。東京へのお土産は、ここで調達されたらどうだろうか。

バックナンバー集へ戻る