バブル経済崩壊後苦境に立つソフトウェアハウスが多い中にあって、ワープロ文書等のデータを変換するパッケージソフト(市販ソフト)を開発・販売し、順調に業績を伸ばしているのが、本荘市のシステムポート(株)だ(本荘市美倉町13番地1 TEL 0184-24-5592 FAX0184-24-5558 資本金:1千万円 代表取締役 渡辺芳紀氏)。一般企業や公共企業体からの委託開発を手掛けるソフトウェアハウス(コンピュータのソフトウェアを開発する会社)が多い中、当社は全国のビジネスユーザーを対象にする小粒でピリリと辛い会社だ。
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現在国内には、ワープロデータの変換ソフトを手掛ける企業は3社あるが、当社の占めるシェアはおおよそ30%。しかし、市場の拡大に伴って他社の参入が予想されることや、新しいコンピュータOS(オペレーションソフト)やワープロソフトが相次いで発売され、技術進歩のスピードに追い付いて行くのが大変な業界である。 現在、渡辺社長が営業を、社長婦人の渡辺奈里子専務取締役がシステム開発を担当し、両輪となって経営を進めているが、今後も、当社の変換技術を核に、事務の効率化の分野で新商品を開発していきたいとし、特に社員教育とマーケティングに力を入れている。 「営業や商品テストでは多少不便を感じるものの、インターネット等の普及によって、システム開発のための情報は中央と格差なく収集できる」と渡辺社長。県内においても、当社の様に全国をターゲットに活動するソフトウェアハウスの出現を期待したい。
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