このコーナーは、中小企業の景況が低迷する中で、新分野進出、新商品開発、ネットワークの活用などによって、積極的な経営展開を図り市場から評価を得ている企業を紹介します。
さらに昨年12月、電動ラジコンカーに搭載することによって、手軽にエンジン音を楽しめるユニークな電子部品「RCサウンド君」を開発。こちらも愛好者や専門店から引き合いが相次いでおり、評判は上々だ。またホームページも開設し、自社独自の技術・ノウハウを載せながら商品の販売を行っており、同社における受注活動上の強力なツールになっている。風間さんは「今後もグローバルな視野で、大手が参入しづらい分野にチャレンジしていきたい」と話すが、「国際的なラリー競技を地元秋田に誘致する」といった構想も持っている。“仕事は情熱を持って、遊び心を忘れずに”が風間さんのモットーだ。 アドレスは、 http://www.cna.ne.jp/~straight/
タウンページ情報を販売
秋田市で、地図情報システム(GIS)や光ファイリングシステムを開発・販売している潟ー・ティ・ディは、この度、企業のマーケティング活動を支援するための新たなサービスを開始した。 その第一弾が、NTT情報開発鰍ニ代理店契約を結び開始したタウンページ情報の提供である。これは、全国の1,650業種1,100万事業所の中から、お客様の要望に合わせて企業を検索し、企業名、住所、電話番号、法人格等のデータを、フロッピーディスク(FD)、光磁気ディスク(MO)、コンパクトディスク(CD)あるいは帳票やタックシールで提供するもの。このサービスを利用すると、簡単に必要企業の検索ができることから、ダイレクト・マーケティング(DM)を行おうとしている企業にとってはまさに朗報のサービスである。全国を13のブロックに分けて1ブロックにつき10万円の基本料金と1件当たり9円で必要企業の情報が入手できる。 本事業を担当している加藤忍常務取締役は、「県内には、自社商品の販路拡大等で県内外にDMを出したいとする企業の方は多いはず。そうした企業に少しでもお役に立ちたいと考えて始めました。今後は、単にデータを提供するだけでなく、当社のGIS技術と電話情報などの地域情報を組み合わせ、よりビジュアルな形でのマーケティング情報を提供して行きたいと考えています」としている。ちなみに、今年2月末現在では秋田県内の94,752事業所が当社のデータベースに登録されている。
今年度の第19回県特産品開発コンクールで優良賞を受賞した「はたはた押し寿司」。この商品を製造・販売しているのが、弁当・惣菜などの日常食を提供する地域密着型の企業(有)四季菜である。同社の「男鹿鯛めし」は前回の同コンクールで最優秀賞を受賞している。これは最初、名物となる「駅弁」を創ろうという発想から始まった。しかし、常温保存という条件をクリアするため、商品化にたどり着くまでは試行錯誤をくり返したそうである。特に鯛は熱を加えると黒くなること。これは「水分活性」という方法で解決した。また「はたはた押し寿司」には、冷凍保存に適した農水省東北農業試験場(大曲市)で新しく開発された「スノーパール」をすし飯に使用している。酢に工夫を凝らしており、食してみると素朴な味に仕上がっている。両者ともパッケージには環境に優しい木製材料を使用、文字・色づかいがシンプルなのがまた好印象。 ![]() |