このコーナーは、中小企業の景況が低迷する中で、新分野進出、新商品開発、ネットワークの活用などによって、積極的な経営展開を図り市場から評価を得ている企業を紹介します。

ハッチイーストジャパン株式会社 千畑町酒類販売友の会 有限会社ワタナベ燃料「タイヤ保管庫」


情報発信手段の革命を実現
ネットデータをリアルタイムで更新


ハッチイーストジャパン株式会社
秋田市寺内字イサノ92-1
TEL018-866-6001
代表取締役 田代 義曠

 ソフト開発やネットワーク構築支援などを手がけているハッチイーストジャパン(株)は、誰でもいつでも簡単に操作でき、データ入力・送信のみで瞬時にインターネット上のデータの書き換え・更新が自由にできる情報発信端末「アイサーチアイテルHR-2000」を開発した。
 ホテル・旅館・ペンション等の宿泊施設やスポーツ施設の予約、救急病院の患者受入、個人のスケジュール調整など広範な用途に対応できる。宿泊施設向けの情報発信端末は、カレンダーキー配列の操作パネルを採用。各日のキーのON/OFFだけで空室の有無を知らせることができるという。
 同社では全く新しいFC展開を視野に戦略を研究しており、拡販のための情報センターとなる「アイサーチフォーラム」を全国に100カ所程度設置する方針。端末は利用者に無償で貸与し、当社がインターネット上に予約ページを作成する。情報掲載料は月額7〜8千円程度になる見込み。
 平成12年1月には別法人を設立し、4月から本格的にサービスを開始するが、あくまでも「秋田でのものづくり・技術」にこだわり、端末の製造も地場の企業に依頼している。「2年ぐらいかけて、全国の宿泊施設の10%(約1万社)をカバーしたい。3年後の株式公開が目標」と意欲的な田代さん。革命的な新しい情報伝達手段であり、利用分野開拓によっては国内のみならず世界規模のビジネス展開へと拡大する可能性を秘めている。


オリジナル清酒が
国際コンクールで銀賞


千畑町酒類販売友の会
仙北郡千畑町土崎字上野乙170-2
TEL0187-85-2501
会長 戸沢 藤一

 千畑町の酒類小売店14社からなる千畑町酒類販売友の会と、六郷町の栗林酒造店が造った純米酒「夢まひる」が、今年ベルギーでひらかれたモンドセレクションの国際酒類コンクールで見事銀賞を獲得した。モンドセレクションとは、消費者の利益と安全のために全世界の商品の品質評価を行う世界的コンテスト。今年で37回を数える。
 同友の会は、千畑町の酒販店が集まって30年ほど前から情報交換や勉強会を行ってきたが、夢まひるは、自分達の店でしか買えないオリジナルの商品を持つ事により、酒のディス・カウント店やコンビニエンス・ストアに対抗しようとして取り組みできあがったもの。
 ネーミングは町民から公募し、平成7年にあきたこまちを原料にした本醸造の酒造りに着手した。しかし、あきたこまちでは思うような味が出せなかったことから、地元農家の人達と酒米研究会を結成して、酒造好適米の美山錦の有機栽培に取り組んだ。
 そして、出来上がったのが、純米酒「夢まひる」である。平成9年に初出荷したところ評価上々で、醸造した1.8リットル3,000本が完売。そこで、今年は5,000本を醸造し、このコンクールに出品したところ見事銀賞を受賞。
 同会の戸沢藤一会長は、「今回の受賞は、私たちにとって大きな自信になりました。これからも色々なことにチャレンジしていきますよ。年末から正月にかけてが楽しみです」と期待は大きい。夢まひるは1.8リットル2,400円。720ミリリットル1,200円で、会員の店で販売している。酒好きには見逃せない絶品である。


タイヤマンションが完成
タイヤの保管に困っている方には朗報


有限会社ワタナベ燃料
南秋田郡五城目町高崎字里下80-1
TEL 018-852-3355
代表取締役 渡部 守

 夏には冬タイヤ、冬には夏タイヤ。シーズンオフに収納しておかなければならないタイヤ。この保管業務を(有)ワタナベ燃料では開始した。同社が10月から五城目町に建設を行っていた約70坪のタイヤ保管庫がこのほど完成。この倉庫は500台分2,000本を収容できる。3段のタイヤ収納用ラックが向かい合わせに配置され、8ヵ所あるシャッターから搬入・出のためトラックが出入りする。
 県内初となる専用保管倉庫であるが、同社はガソリンスタンド、自動車整備と自動車関連の部門を持っており付加価値を見い出すべくタイヤに着目。北海道の似たような形態の業務をヒントにアレンジ、十分採算がとれるとの判断で建設した。収納する区画は縦・横の番地表示となっておりマンション分譲を思わせる。保管期間は1年を2シーズンに分けた冬期11月〜4月、夏期4月〜11月、利用者はパソコンで管理され、タイヤのサイズに応じて保管料を支払うシステム。また、タイヤ・ホイールには保険を掛けて保管する。自宅がアパートなどで収納スペースがないという方は是非ご利用願いたいとのことであった。また、タイヤメーカーが興味を示しており、多くの問い合わせがきている。
 今後の需要次第では、隣接地に建設が可能なため、将来は県内各地の企業タイアップによるFC展開ができれば、との構想を持っている。
 問い合わせ・申し込みについては、フリーダイヤル0120-841373にどうぞ。

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