◆インターネット活用事例A◆
(株)大洋製作所さん(角館町)の場合
同社・菅原雅史社長さんがインターネットを始めたのは2年半程前。「新しいコミュニケーションツールとして着目、取り組む意義は大きい」と主に電子メールを使い始めた。
当社では、省力化機械や自動検査装置の開発・製造を手掛けており、ソフト開発では海外(カナダ等)企業との共同開発も行なっている。電子メールは、この海外協力企業との連絡等に多いに役立ったという。送信内容は画像ファイルやプログラムファイル等。「メールを使おう」とする時代の要請もあったろうが、変換なしで、そのままのデータファイルとして、いつでも瞬時に送信できると使ってみて便利だったのは言うまでもない。このうえ「カナダとの時差が13時間。カナダから夕方メールを送ると日本では朝メールを開くことになり、この内容をその日中にテストし、夕方には結果を返信。カナダでは朝メールを開き、作業開始と24時間無駄なく動くことができる」と副産物も。
このように「便利」と実感すると個人だけではなく、社内全体で使おうと思うのは当然。今年4月には独自ドメイン取得、サーバーと専用線を設置した。加えてLAN上の25台のどの端末からもインターネットへ接続可能とし、35名いる全社員にメールアドレスを付与した。「現状、メールの内容は業務日誌や事務連絡だが、連絡がスムーズになり、このうえ以前にも増してコミュニケーションが増えた」とのこと。出張時にも利用しており、「外部と内部との境目さえなくなった」としている。また、7月にはホームページも開設しているが、この中で特定の人(社内)しか閲覧できないような社内報や回覧、稟議等の情報も今後UPしていく予定。メールサーバーだけではなくWWWサーバーも有効活用していくと、いわゆるイントラネットとして活用する方針だ。
「ランニングコストは専用線等4万円程度。費用対効果を考えた場合、コスト的にどれくらい有効かは計れないのが現状。しかし、もし使えなかったら…」と、インターネットは電卓や電話と同様なツールと言いたげな菅原社長。
(株)大洋製作所
住所:秋田県仙北郡角館町雲然
字荒屋敷79-1
Phone:0187-54-1888
Fax:0187-54-3195
Url:http://www.taiyo-mfg.co.jp/
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