畠山氏は、今回の指導を通して生産管理システムの構築について次のようにアドバイスしている。
 「製造業では製造品目の違いはあっても、受注して納品するという基本形態はどこも同じである。また、その間に発生する仕入・支払・請求・生産・品管・在庫・工数・原価・賃金等の管理も同様である。従って、生産管理や原価管理を行おうとした場合、入力画面や出力帳票のフォーマットの違いはあっても、システムの全体構成は他社でも十分に活用できるものと思う。
 ただし、全体の構成は同じであっても、内容は得意先や取引形態によって変化する場合が多々あるので、プログラム自体を常にヴァージョンアップ出来る体制が必要である。更に、システム自体は人間が使用するものであるから、使いやすい事はもちろんだが、使う人の教育が重要である事は言うまでもない。しかし残念な事にこれが出来ていなくて、システムがうまく稼動しない例が多いのも事実で、始める前に『人質管理を再構築』する必要がある。
 さらに、EDI(通信回線を利用した発注業務)が大手企業を中心に急速に拡大してきているので、インターネット等の回線を早期に立ち上げ、今から準備しておく必要がある。
『システムに完全は無い』ので、常に意識して業務の流れに乗っているかどうかを確認し、気が付いたらシステムが会社の業務を停滞させている、といった事の無いよう気を付けてほしい」

 この春当社では、情報化とISOシリーズの取得を目指し新たに品質管理部を新設し、本格的な情報化に乗り出した。

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