あきたこまちのはっぽうしゅ

 大潟村の農家で組織する「あきたこまち生産者協会」(南秋田郡大潟村字東2-3-6 TEL:0185-45-2851)は、昨年12月に同村にオープンした手造り体験工房で、大潟村産のあきたこまちを原料にした発泡酒を開発し、県内のスーパーを中心に販売を始めた。商品名は「あきたこまちのはっぽうしゅ」で、コメを原料とした発泡酒は全国でもめずらしい。
 同協会では、コメ販売を中心とする営業活動を展開していたが、「消費者と生産者が触れ合える新しい農業」を目指して、これまで無添加ハムや天然酵母パンづくりなどに取り組んできた。この発泡酒の開発も当初から計画されていたもの。
 製造法は、コメ、麦芽、ホップ、ビール酵母を使い、製法も原料もビールとほぼ同じだが、麦汁をを作る際にコメの分量を増やし、麦芽の分量を少なくした点が特徴。
 発泡酒の色合いと飲み口は、ビールに似ているが、日本酒やワインの風味もあり、女性にも飲みやすいと好評だ。これまでの熟成されたコクと苦みの「ビター」と、ほろ苦さと芳醇な香りの「ミューニッヒライト」に、新たに3種類が加えられ5種類となった。苦みが少なくフルーティーな香りと甘さの「スウィート」、さっぱりした軽い風味の辛口タイプの「ペールラガー」、小麦粉を使用しライトな風味とさわやかな酸味の「ヴァイツェン」。
 アルコール分は6%未満。価格は、ミューニッヒライト、スウィート、ペールラガーが380円(330ミリリットル)と500円(500ミリリットル)、ビターとヴァイツェンが400円(330ミリリットル)と520円(500ミリリットル)となっている。
 今後、品質が安定して製造が軌道に乗れば、年間100kリットルの出荷を予定している。



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