恒例の歩行者天国「大町夏まつり」開催
■秋田市大町商店街■

 昨年4月、秋田市大町の旧秋田魁新報社跡地に「サン・パティオ大町」が誕生し、全国でも2番目の事例として注目を集めた。1年以上経過した現在も視察が後を絶たない状態である。地元でも「パティオ効果」と呼ばれるほど波及効果も大きく、周辺に新しい商業施設ができるなど、秋田の人気スポットとなっている。
 秋田市大町商店街振興組合(秋田市大町1-2-34 竹谷繁理事長 TEL018-863-5086)では、7月12日に大町一、二丁目(日銀秋田支店からサン・パティオまで)を歩行者天国にして「大町夏まつり」を開催した。この夏まつりは毎年、大町神明社宵宮にちなんで開催されるもので、歩行者天国での開催は今年で4回目。今回は昨年に新設となったサン・パティオ大町とあくらフォースクエアの活用も兼ねて会場も大きくなり、実に2万人の人出で賑わった。
 イベントの内容は、富くじとゲーム大会。富くじは、チケット4千枚を配布し、1等ワイドテレビを始め、総額15万円相当の賞品を競いあった。子供に大人気のゲーム大会は、バスケットシュートゲーム、片足立ちがまん大会、台車でGO!路上カーリング、ゴルフパターゲーム、コーラ早飲み大会、ミニ四駆フリー走行の6ゲームで、通りいっぱいを利用して行われ、1日中子供たちの声が響いた。その他、物産市、ワゴンセール、フリーマーケット、縁日、デモ・キャンペーン、車の展示会など盛りだくさんの内容。

 夏まつりの実行部隊は、組合販促委員会のメンバーと青年部有志の約30名。イベント実施計画や出演交渉を始め、4万7千枚の新聞折り込みチラシやポスターの手配、各マスコミを通じた宣伝を一手に引き受ける。とりわけ、通りを歩行者天国にするために、通行止めの許可が警察、道路使用許可が市道路維持課、グリーンベルトの看板許可が県道路課など、開催までには多くのハードルをクリアしなければならない。委員会のメンバーは「開催までに何度も会議を開き、交渉事をこなし、準備に奔走させられるが、一番楽しんでいるのはメンバーたち。」と楽しそうに話す。この熱意があれば、来年の夏まつりも大いに盛り上がることうけあいだ。

 また大町商店街では、機関誌「にしひがし」を発行している。発行は年4回で部数は5百。組合員が分担して執筆しており、連載ものやショップ&オフィスガイド、寄稿、クロスワードパズルといった内容。愛読者は、意外にも転勤族の奥様とか。「商店街の手引きとしてちょうど良い。」と好評である。

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