もっと角館・外町(とまち)を知ってほしい
■角館町五商店会連絡協議会■

 県内有数の観光地である角館町は、秋田新幹線の開通以来、観光客の入り込み数は順調に伸びているものの、大型店やコンビニ店などの郊外進出により中心商店街は空洞化し、空き店舗が増加している。
 角館町五商店会連絡協議会(横町、上新町、立町、中央通り、駅通り共栄会の各商店会地区・加納徳太郎会長)では、お盆の8月15日夜、上新町と立町を歩行者天国にし、夏まつり「送り盆」を開催した。このイベントは中小商業活性化事業助成金を活用して行われ、町内4つの「ささら」(広久内、下川原、堂の口、白岩)が披露された。ささらは、佐竹北家の先祖を弔うためのおどりとして伝承された芸能である。

 人口1万5千人の角館町は、この時期観光客と帰省客とで2万人に膨れ上がる。午後6時、お祭りは威勢の良いマーチングパレードで開幕し、通りでは4種類のささらおどりが華麗に舞い、沿道の観光客はものめずらしさに目を見張った。応援の飾山囃子と手踊り、龍神太鼓、土崎港囃子の声や音で、祭りはいよいよ最高潮を迎えた。
 子供に大人気のイベントがイワナの掴み取り。大きな簡易プールの中を泳ぎまわる大きなイワナを、水しぶきを上げながら夢中で掴もうとする子供の姿に観客は大笑い。
 ゆかたを着て来られた方には、人力車の無料サービスという粋なはからいも。ある商店街関係者は「お祭りは店の売上のためにやっているのではない。感謝の気持ちでやっている。」と話す。

 8月30日には、西宮家の母屋でフォークの大御所「西岡恭蔵」を招いて音楽会が開催された。町の商業者で構成する角館商人塾の企画によるイベント。「角館といえば武家屋敷と桜。はんこで押したような答えが返ってくる。角館にはまだまだ魅力的なスポットがたくさんある。その一つがこの西宮家だ。」と豪語する。また「サンダルや下駄履きで来てもらえるような、普段着感覚のコンサートをこれからも続けたい。」と意欲も見せる。この日のコンサートが大いに盛り上がったことはいうまでもない。

 また商店街では、単なる観光マップではなく、特徴のある店を厳選した商店街ガイドマップを作る予定。西宮家に続く魅力的なスポットが、これからもどんどん紹介され、角館から目が離せなくなりそうだ。

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