地域に根ざした郷土芸能を復活
■二ツ井町商業協同組合■

 二ツ井町商業協同組合(山本郡二ツ井町字比井野33 工藤茂美理事長 TEL0185-73-2953)では、昨年7月に導入した「もっくんカード」が好調で、すでにカード所有者は1万4千人に達し、地域にしっかりと定着した感がある。
 商店街の若手中心に構成されたポイントカード委員会では、月3回の会合を開き、事業運営のための協議を重ねている。毎月発行している「月刊もっくん情報」も12号目を数え、イベント案内や事業報告などの情報を掲載している。中でも好評なのが、5店舗の証明印で1万円お買い上げ分のポイントプレゼントのコーナー。カードが定着するまでには、実行部隊の並々ならぬ努力が隠されている。
 もっくんカードの成功について、工藤理事長は「満点カードを千円にしたことで、結果的にカードの価値が上がり、一生懸命にポイントを集める要因になっている。」と分析する。また、地域に還元する方法として「学校や保育園を通じて、使用済みの満点カード50枚で500円の買い物券に交換する計画もある。」と話す。
 お盆の8月15日には、中小企業振興公社の中小商業活性化事業助成金を活用して、夏まつりを開催した。商店街の賑わいを創出するためには、町の中心地で二ツ井町に根ざした郷土芸能等の文化遺産を全町規模で復活させることが必要と実施されたもの。

 当日は昼夜、駅通り商店街を歩行者天国にし、秋田銀行前のメインステメインステージで民謡ショーや小坂アカシア太鼓、花輪ばやしの演奏が行われ、街区内は3千人の人出で賑わった。

 二ツ井町に古くから伝わる「二ツ井甚句」と呼ばれる伝承盆踊りには、田代、切石、旧二ツ井の3地区から歌と踊りが披露され、文化遺産として保存継承されることとなった。

 工藤理事長は「商店街は地域とともに歴史を刻んできている。地域に根ざした郷土芸能を継承していくことは、地域において重要なこと。」と話す。
 注目の「シンガポール4泊5日の旅ご招待・ご優待50名様」を始め、総額550万円相当の賞品が当たる「もっくん大抽選会」も開催され、大盛況となった。参加者からは「こういうイベントを早くやって欲しかった。来年が楽しみ。」と評判は上々。

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