新床暖システム「はだかんぼう」

 (株)丸新製作所(能代市長崎99 TEL0185-54-5670)は、杉間伐材を活用した独自パネルと最新型温水チューブを使った新床暖システム「はだかんぼう」を開発した。
 「はだかんぼう」は、縦182cm、横30cm、厚さ3cmの単位ボードで、15cm平方のマス目を彫り(ミゾ深9mm)、各正方形のかど部分は直径45mmの円状に加工してパイプの施設を容易にする工夫を凝らした。
 使用される最新型温水チューブは、化学工場で使われるマイナス60度から250度まで耐えるシリコン製品を使用。様々な熱源や循環液に対応できるようにした。このチューブは、ボード上のミゾに応じて自由に経路を設計できるほか、ほとんどの温水器に対応できるため、新規建築だけでなく改修需要にも期待できる内容だ。

 この製品の特徴は、単位ボードを組み合わせることで様々な面積に対応できるだけでなく、ボードが木質であるため切断などの加工が容易。また、従来の床暖システムでは根太と根太間パネルが必要であったが、根太とパネルを一体化したためそれらが不要となった。
 さらに、ボードを敷いてチューブを入れるだけの簡単施工で、コストダウンと作業時間の短縮が可能となった。
 販売価格は、単位ボード1枚当り4,300円、6枚/1坪当り25,800円。
 同社は、これまでも杉間伐材を使用した製品として、学習机「杉デスくん」や杉間伐フローリング「年輪フロア」などを開発してきた経緯があり、木質資源の有効活用と健康住宅を志向している。



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