なかせん「ドンパン節の里」


 平成9年10月にオープンした「道の駅・なかせん」は、国道105号線沿いで大曲市と角館の中間に位置し、ちょうど1周年を迎える。中仙町は、全国的に知られる民謡「ドンパン節」発祥の地として、毎年8月16日に「ドンパンまつり」が開催され、4万人もの参加者が集まる。

 この道の駅は、中仙町地域農業総合管理施設「こめこめプラザ」として設置され、建物は米蔵をイメージしている。施設内の米資料展示コーナーでは、中仙町が全国に誇る「あきたこまち」の紹介を始め、中国、韓国、インド、フィリピン、アメリカなど世界各地で生産されている稲・米を展示しており、ちょっとしたお米の博物館となっている。
 加工施設では、良質の中仙産もち米100%を使用した“おかき”が製造されている。一貫した製造工程を見学することもでき、小学校や婦人団体の見学が多いとのこと。
 特産品販売コーナーでは、杜仲茶、杜仲麺、あきたこまち麺の売れ行きがよく、レストラン「やおとめ」で、杜仲麺やあきたこまち麺の試食もできる。

 また町では、毎年10月下旬に体重10kgを越える大型うさぎが全国からエントリーする「ジャンボうさぎフェスティバル」が有名である。町内には、食用としてうさぎを飼育している業者がおり、うさぎなべの味は格別とのこと。
 道の駅の運営は、町が行っており、加工施設は(株)物産中仙(第3セクター)が受け持ち、レストランは私企業の営業となっている。
 この道の駅は、トイレ・休憩室が建物正面に向かって右端に位置しており、どうしても利用者は右側に駐車をすることになる。建物とトイレの間の空いた場所には、農協女性部によるフレッシュ野菜の即売コーナーや飲食店があり、賑わいをみせているのに対して、左に位置する加工施設側が極めてさびしい状況になっている。施設管理係の高橋宏範さんも「建物の構造上、加工施設側に人が集まりにくくなっている。イベントを開催するなど、賑わいをなんとかして作り出したい。」と話している。

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